兵庫県三木市は、デジタル技術を活用して小学生の交通事故を防止する全国初の実証実験に取り組んでいる。センサーを組み込んだ機器を付けた靴を履く児童の位置を把握し、交通事故の危険性が高い交差点に近づくと、アナウンスで注意喚起する。防犯カメラも使い、録画データから事故の原因分析にも活用する方針だ。
センサー内蔵の靴から得られる情報の活用を事業化したアシックス(神戸市)、スピーカー付き防犯カメラ事業を展開するTOA(神戸市)と連携した。市立緑が丘小の協力を得て、現在は学校近くの信号のない丁字路と、以前から危険性が指摘されていた車の多い抜け道で実施している。
児童が近づくと、同校の放送委員の声で「道路を渡る時は車に注意しましょう」と呼び掛ける。慣れ防止のため、教員版アナウンスや別の内容を伝えるものも用意する。児童がセンサー付きの靴を履けば土日もデータを収集できる。カメラは録画しており、事故が起きた場合の原因分析に活用できるという。
実証実験は20日に始まった。100人の児童が参加し、場所を変えながら4カ月間のデータを集める。
市は両社と包括連携協定を締結しており、このシステムを高齢者の見守りになど、市民サービスの向上に役立てる意向だ。【大川泰弘】
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