【シンガポール=谷繭子】マレーシアの格安航空会社(LCC)大手、エアアジア・グループは17日、東南アジアやインドで4月末から順次、国内線の運航を再開すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で大半を運休していたが、早期再開で収入を確保したい考えだ。ただ、域内では移動制限なども続いており、予定通り離陸できるかは見通しにくい。
マレーシアでは4月29日から、クアラルンプール―ペナンなどの主要国内路線を再開する。タイ、インドネシア、フィリピン、インドで展開するLCCも、それぞれの国内路線で5月1~7日から段階的に運休路線を再開する。
各社の国際線や、長距離専門のエアアジアXは当面運休を続ける。状況改善後に再開する考えだが、各国の渡航制限が障害となっている。
エアアジアは新型コロナの影響で需要が激減したのを受け、3月からグループ全体で保有機の96%の運航を止めていた。コスト削減のためで、トニー・フェルナンデス・グループ最高経営責任者(CEO)とカマルディン・メラヌン会長の給与も凍結したが、固定費の負担で資金難の懸念もでていた。
円滑に再開できるかは不透明だ。域内ではロックダウンなどの措置が続いており、延長するケースも多い。マレーシアは3月18日に始まった移動制限令の期限を2回延長し、4月28日までとしている。
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April 17, 2020 at 09:15PM
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エアアジア、国内線運航を4月末から再開へ - 日本経済新聞
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