スポーツ用品大手のアシックスが、運動データを記録して分析する独自のシステムを活用した新たなサービスの開発に乗り出した。多人数のデータを一括管理できる特性を生かし、子どもの置き去り防止や牛の飼育に役立つことが実証実験で確認できたという。工場や農作業の効率化にも貢献できる可能性があるとみており、早期の実用化を目指す。
システムは2020年に開発した「チューングリッド」。小型センサーを内蔵したシューズやカメラ、スマートウォッチを使って身体の動きや運動量、位置情報などを記録する。現在は競技力の向上や運動不足の解消を目的に使われているが、スポーツ以外の分野への応用を検討してきた。
すでに実証実験を始めており、神戸市内の幼稚園では昨年11月~今年3月、園児にセンサー付きの靴を履いてもらい、通園バスの乗降を検知できるかを検証した。専用アプリで乗降した園児をチェックでき、置き去りにされていないことを確認できた。
昨年8月~今年1月に神戸市内の牧場で実施した実験では、発情期になると歩数が増える牛の傾向を利用し、脚にセンサーを取り付けて歩数を計測した。飼育員が目視で牛の状態を確認しなくても、発情期をほぼ正確に予測できたという。
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