2023年07月13日 15:36 / 商品
三越伊勢丹の伊勢丹新宿店メンズ館は9月、開業20周年を迎える。
20周年を記念し、9~10月、各フロアでは限定商品を用意、特別なオーダー会、展示会も実施する。「世界NO.1のメンズファッションストア」を目指し、伝統の尊重と未来への挑戦をイベント、サービス、顧客コミュニケーションを通じて表現する。
7月13日開催の「ISETAN MEN’S 23FW PRESS REVIEW」では、「ドレス」「カジュアル」「ライフスタイル」などをテーマに、自らコーディネートしてファッションを楽しむ男性に向け、独自性とこだわりある商品を紹介した。
中心顧客の40~50代に加え、Z世代に好まれるジェンダーレスなフレグランス、東京の旬なブランド、サウナー注目の「ととのうパンツ」といったメンズ館ならではのMDで若年層の取り込みも図っている。
メンズファッションでは、コロナ5類移行もあり、ビジネス向けのスーツ、シャツなどの需要が戻ってきているという。
ただ、出勤一辺倒ではなくテレワークを組み合わせるなど、生活スタイルの変化から、毎日スーツを着る人は減っている。また、スーツを着るなら、こだわる人が増えたことを受け、上質なアイテム、明るいカラーを使ったアイテムを充実させた。
同社は「本質を追究した上質なアイテムが求められていることを感じる。スーツが必須でなくなったからこそ、今スーツを着る人は、好んでこだわりを持ってスーツを選ぶ人が多い。今まで人気だったイタリアものだけでなく、イギリスのトラッド、フランス風の明るい色味を取り入れたスタイルも提案したい」と説明している。
伊勢丹新宿本店の2022年度総額売上高が過去最高の3276億円となっている。その原動力は識別顧客売上高シェアが約70%まで拡大、識別顧客の中でも、年間100万円以上購買顧客の売上高シェアが約50%まで成長していることがあげられる。
秋冬では、メンズ館オリジナル商品「ISETAN MEN’S」から、開発に外商顧客の声を反映した商品「ベビーカシミヤマフラー」(税込み3万9600円)が登場。識別顧客の増加で、顧客ニーズに対応した商品開発も実現した。
20周年を記念し、靴、かばん、スーツをワンストップで比較検討できる展示会「PITTI IMMAGINE UOMO@ISETAN MEN’S PITTI 104」を9月に開催する。イタリアから各ブランドを招き、PITTI会場を再現する。バイヤーの疑似体験をしながら、オーダー、買い物を楽しめるイベントになる予定だ。
また、コロナ禍を経て、肌着・靴下・ナイティにもこだわる男性が増えている。メンズ館では4月以降、肌着売り場の売り上げが14%増と好調に推移。イエナカ需要だけでなく、ビジネス需要が戻ってきており、上質な素材と機能性のある商品が人気だという。
20周年を記念し、オーガニックコットンを100%使用したメンズ初のサテンパジャマ(プリスティンジェンツ、3万6300円)、メンズ館の靴下売場のベストセラー「シックストックス」のブラック×シルバーの限定カラー(1980円)などもそろう。
そのほか、リラックスタイムを一枚二役でかなえるサウナシーン発想の「ととのうパンツ」は、ショートパンツ、ワークスタイルにも対応するロングパンツを用意。ユニセックスで、独自の二重構造、下着なしではけるパンツとなっている(ショートパンツ1万3200円、ロングパンツ1万9800円)。
さらに、人気催事「ISETAN靴博」が進化し、「レザー博」にスケールアップする。靴だけでなく、バッグ、雑貨なども楽しめる。
バッグは、アフターコロナの外出増に対応した旅行用から、ワンマイル向けのミニバッグまでそろう。
メンズ館では、オーセンティックなシューズに加え、現在、靴売り場では革素材のプレミアムスニーカーに注目している。
1足2万円台から、4~5万円の商品まで幅広い価格帯で用意し、セットアップに合わせやすく、上質とカジュアルをミックスした着こなしに取り入れることを提案している。
メンズ館20周年を記念した限定ジュエリーも登場する。
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