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靴擦れの予防 靴とかかとの間はどのくらいが望ましい?…傷があるのに痛みがないのは要注意 - yomidr.yomiuri.co.jp

   足のかかとが赤く腫れて、気になるな。

  ヨミドック  靴擦れかもしれません。靴が合わないと、足のかかとや甲、指、くるぶしなどと靴の間に摩擦や圧迫が起きて、腫れたり、皮がむけたりすることがあります。就職や進学などで新しい靴を買うことが多い春や、暑くて靴下が敬遠されがちな夏を中心に注意が必要です。

   あまり痛くないけど。

   靴擦れを放っておくと、深い損傷になることや、傷から細菌が入ることがあります。傷の周囲に痛みが出たり熱を持ったりした場合は、皮膚科や形成外科の受診を検討してください。

 傷があるのに痛みがないケースは要注意です。糖尿病では、合併して起こる神経障害のために痛みを感じにくく、知らぬ間に深刻化し、切断につながることさえあります。

   どう手当てするの?

   靴擦れを起こした部位をせっけんで洗った上で、薬を塗りガーゼなどで保護しましょう。傷を密封するタイプのばんそうこうもおすすめですが、傷口がジュクジュクして細菌が付いていると、密封で悪化することもあるので気をつけてください。

   子どもに大きめの靴を買ったら、予防になるかな。

   いいえ、靴は小さすぎても足を痛めますが、大きすぎると靴擦れを引き起こしやすくなります。歩行はかかとで着地し、指で蹴り上げるという動作ですが、靴に隙間があると、靴の中で足が前後左右に動いて擦れるからです。大人の場合も、靴べらを使わずに履けて、歩く時にかかとが上下するような大きさの靴は避けたほうがいいですね。

   靴選びのポイントは?

   足の指が他の指と重なることなく、まっすぐ伸ばせること、靴とかかとの間が5ミリ未満であることが望ましいですね。足の幅が最も広くなる親指と小指の付け根のラインが緩すぎず、きつすぎないという点も大事です。

 体重の増減で足の大きさが変わったり、夏と冬では着用する靴下の厚さが異なったりします。そんな時は靴にインソール(中敷き)を入れて、自分に合わせて調整してみてください。靴の専門家「シューフィッター」が全国の百貨店や靴店などにいるので、相談してみるのも手です。

 (草竹敦紀/取材協力=市岡滋・埼玉医科大教授、大島昇・渋谷駅前おおしま皮膚科院長、奥田裕子・西武池袋本店シューフィッター)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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