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子どもの外反母趾や扁平足を防ぐ靴選びのポイント 整骨院院長、成長見越した大きめサイズはNG - 福井新聞

2022年7月19日 午後5時00分

中敷きに足を置いて靴のサイズチェック。つま先に子どもの手の指の横1本分のスペースがあればベスト

中敷きに足を置いて靴のサイズチェック。つま先に子どもの手の指の横1本分のスペースがあればベスト

 体を支える足。「健康で丈夫な足が体の基礎・土台になる」と話すのは、ひびき整骨院院長の齊藤豪さん(38)=福井県福井市。長年、健康な足を育てる「足育(あしいく)」に取り組んでいる。家庭で簡単にできる足育の一つとして、靴選びのポイントを聞いた。

 齊藤さんによると、足の骨は最初は軟骨状態だが、成長につれ4歳くらいから徐々にしっかりとした骨になっていく。走る、跳ぶなどの運動機能や衝撃吸収の面から、健康な足には「土踏まず」が大切で、歩き始めの1歳前後ではなかった土踏まずが、3、4歳から8~10歳までにできあがってくるという。

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 固いコンクリートの上を歩くことが多くなったことや、運動不足などから、土踏まずがない扁平(へんぺい)足や外反母趾(ぼし)などの足の変形が、子どもでもみられるという。

 家庭でできる足育として「子どもの足に合った靴選びが重要」と齊藤さん。まずは「子どもの足に合ったサイズ」「しっかりとしたつくり」の2点をチェックしよう。

 サイズの測定方法として、靴の中敷きを使った確認が簡単で確実。かかとの位置を合わせて、中敷きに足を置く。つま先に子どもの手の指の横1本分余裕があるのがベストな状態。靴のつくりでは▽かかと部分が固くしっかりしている▽つま先の部分で曲がる▽ベルトで固定できる-の確認を。

 足の大きくなる速さの目安は、個人差もあるが3歳までは6カ月で1センチ、3歳以降は6カ月で0・5センチ。靴の選びの目安は、3歳まで3カ月ごと、3歳以降は6カ月ごとという。

 ▽成長が早いから大きめのサイズを選ぶ▽まだ履けるから小さくても我慢-は避けたい。「子どもの足の変化に気付けるのは近くの大人。定期的に子どもの足を見てあげてほしい」と話している。

 齊藤さんは、ひびき整骨院のインスタグラム(hibikiseikotsuin)やホームページで足育について情報発信している。

サンダルの選び方や子どものO脚、X脚

 サンダルのソール 暑くなると出番が増えるサンダル。サンダルでもつま先やかかとのチェックが必要だが、加えてソール(靴底)が厚く、しっかりとしたものを。
 
 靴のミドルカット、ローカット 初めての靴(ファーストシューズ)は、ミドルカットがお勧め。歩行時の安定性を高めてくれる。ふらつかなくなってきたら、ローカットに。

 子どものO脚、X脚 赤ちゃんは通常2歳くらいまでは軽いO脚で、成長とともに形が変わる。3歳ごろになると、今度は軽いX脚に。7、8歳ごろにまっすぐな脚になる。

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