スマートフォンや携帯電話を1日2時間以上使う宮城県内公立高1、2年生の割合が7割に達したことが、県教委の2021年度学力状況調査で分かった。県教委は「スマホの長時間利用が生徒の学習に大きな影響を与えている」と問題視する。
平日に勉強以外でスマホを使う時間が「2時間以上」と回答したのは、1年生が70・0%(前年度比12・2ポイント増)、2年生が73・8%(同11・0ポイント増)。いずれも同じ質問を始めた14年度以降最多となった。
2年生を対象に、学力調査の正答率とスマホの利用時間の関係も調べた。利用時間が「30分~1時間未満」と答えた生徒の平均正答率は、国語62・1%、数学57・5%、英語50・5%。1時間以上の生徒は利用時間が長いほど正答率が低く、「5時間以上」と答えた生徒は国語50・9%、数学35・7%、英語34・1%だった。
家庭学習に「集中できない」と回答した1年生の43・6%、2年生の50・1%が平日に最も時間をかけていることに「スマホでのゲームや動画閲覧」を挙げた。
県教委の遠藤秀樹高校教育課長は18日の定例会で「家庭と連携しながら、スマホの望ましい使用方法について生徒に考えてもらうと同時に、今回のデータなどを基に自らの生活を振り返ることで『自己教育力』の育成を図る」と述べた。
調査は7月、県立と仙台、石巻両市立の74高校の1年生1万2773人、2年生1万3062人に実施。回収率は1年生96・6%、2年生95・3%。
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