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身軽に気軽に軽トラで 準備時間極力カット ウルトラライト(UL)キャンパー 前田早登さん - 読売新聞

 東海地方を中心に活動するキャンパーたちのキャンプスタイルや楽しみ方を紹介する企画「東海CAMPers」。ユーチューブやインスタグラムで積極的に発信しているキャンパーならではの情報を、日曜日の紙面で随時お届けします。今回は、荷物をできるだけ軽量化した「ウルトラライト(UL)キャンパー」の前田 早登はやと さん(28)が登場します。

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 皆さんはじめまして。キャンプの様子やお気に入りのキャンプギアをインスタグラムで発信したり、キャンプイベントを主催したりしている早登です。

 これまで、たくさんギアを買ったり売ったりするなかで、ようやく行き着いたかたちが、できるだけ荷物を少なく、軽くしてキャンプに出かける「ULキャンプ」です。

  皆さんはキャンプに行くとき、どれだけの荷物を持っていきますか。イス、テーブル、ガスバーナー、寝袋。車の中がパンパンでいつも大変……なんてことになっていませんか。

 僕は普段、軽トラックに乗って移動していますが、持っていく道具はコンテナボックス一つだけ。そのなかに、バーナーもイスも全部入っています。テーブルも、コンテナボックスの蓋を裏返しにして、木の板をはめればOK。

 だから、どこに行くのも簡単。箱一つで気軽にキャンプに出かけられるんです。

  どうしてこんなに軽量化しているか。それは、キャンプ場についてからの準備が面倒だからです。

 もちろんたくさん道具を持っていけば、それだけ不自由はないかもしれません。でも僕の場合、キャンプの一番の楽しみは、自然を全身で感じながらお酒を飲んだり、のんびりしたりすること。だから、準備に極力時間を使いたくないんです。

 キャンプ中はスマートフォンも見ません。写真を撮るときくらいで、あとはしまっておきます。時計も見なくなるので、時間を忘れて、日常から解き放たれる。それがキャンプの 醍醐だいご 味だと思います。

  そんな僕がキャンプを始めたのは3年前。海水浴に行くのが好きだったのですが、夕方疲れて帰るのが嫌で、どこでも寝られたらいいなって。それで、簡単なテントや道具を買いました。

 やってみると意外と楽しい。そして次はきれいな星空を見ようと、その年の冬に長野県阿智村にキャンプに行きました。それが大失敗。家から布団を持っていけば大丈夫だと思っていたら甘かった。とにかく寒くて寒くて。一緒に行った友人と震えながら一晩を過ごしました。

 でも、そのとき見上げた夜空や月の美しさに完全に心を奪われました。本当にきれいで、あんなに大変な思いをしたのに、「また行きたい」と。それから、色んなギアを調べて買うようになったんです。

 最初は初心者向けの道具を使っていましたが、やっぱりいちいち組み立てたりするのが面倒くさい。そして、どんどん軽量化するようになりました。

全国まわりたい これからもっと軽量化を進めて、煩わしさを完全に排除してキャンプに行きたいと思っています。テントすら最初から軽トラックの荷台に立てたままにして、寝袋も中に入れておくのもいい。とにかく現地に着いたらすぐに楽しめるようにしたい。

 そして、全国のキャンプ場をまわりたい。地域によって、気温も環境も見える自然もきっと違う。だから、北は北海道、南は沖縄まで全国を回りながらキャンプするのが今の目標です。

 

  岐阜県多治見市在住。高校卒業後、携帯電話販売店や金融業などを経て、現在は大工の父のもとで修業中。最近は大工技術を生かしたDIYが趣味で、軽トラックの荷台に置くコンテナボックスやキャンプで使うテーブルの天板などを自作している。インスタグラム(hayato_camp_)のフォロワー数は約9950人。

 
 ガスボンベ(OD缶)と自動車用ガソリンやホワイトガソリンが燃料として使用できるバーナー。火力も強く、寒冷地でも安定して使用できるのが魅力で、「これさえあれば日本国内どこにキャンプに行っても大丈夫」と太鼓判を押す。

 

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