
仕事で自分の時間がない、とおっしゃる男性に「1日にどのくらい自由時間があるといいですか」と聞きてみました。「それは多ければ多いほどいいですよ」というお答え。あなたはいかがでしょうか? 「自由時間は多ければ多いほどいい」と思いがちですよね。でも、実はそうでもないという研究結果が報告されています。今年5月にJournal of Personality and Social Psychologyにカリフォルニア大学の研究グループが発表した論文によると、「自由時間は多過ぎても少な過ぎても、主観的なウェルビーイング(well-being:幸福感)は高くはならない」のだそうです。(文 海原純子)
◆長過ぎてもだめ?
では、自分で自由に使える時間がどのくらいあればいいのか、気になるところです。この研究は実に大規模な調査で、まず、2万人を超える人を対象にして、1日の過ごし方と主観的ウェルビーイングの関連を検討しました。 1日のうち2時間までは、自由時間が長くなるほどウェルビーイングは高まるのですが、それを超えると横ばいになり、5時間を超えると逆に有意に低下してしまうのだそうです。さらに、研究チームはNational Study of Changing Workforceのデータを使って、1万3000人余りについて、自由時間と生活満足度の関わりを分析しました。すると、ある一点までは自由時間が多くなるほど満足感は上がるのですが、それを超えると満足感との相関はなくなることがわかりました。つまり、単に長くてもだめなんですね。
◆1日3.5時間が最適か
さらにこの研究では1日の自由時間が15分、3.5時間、7時間与えられたというイメージをしてもらい楽しみや幸福、満足感をどの程度感じられるかという想像して答えてもらったそうです。極端に少ない15分と、極端に長い7時間では、適度な3.5時間に比べて幸福感が低かったのです。少ない自由時間では人はストレスを感じる一方、長くても「生産性が低い」と感じてしまい、幸福感が低くなるのです。短くても長くても幸福感は低下するのですね。 もう一つ興味深いことは、生産的な方法、例えば、運動や趣味などで自由時間を過ごす人は、自由時間が長くても短くても同じくらいの幸福感を得られるのに対し、非生産的な方法、例えば、ネットやテレビで時間を費やす人は、長い自由時間だと幸福感を得られなくなるということです。
1日の自由時間どれだけで幸福感アップ? ~楽しめるかどうかは充実感が決め手~(時事通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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