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サクランボ農園「観光」から「出荷」へ 飯田下伊那 県外客見通せず - 信濃毎日新聞

 サクランボ狩りが6月から本格化する飯田下伊那地域で、新型コロナウイルスの感染拡大により県外からの客の入り込みが見通せないため、直売などに販路を切り替える動きが出ている。だが、市場流通の経験がほとんどない観光農園にとって、適期の出荷や資材費などを考慮した上で農家の収入につながる販売単価を探ることは容易でない。下伊那郡松川町など4町村では、サクランボをふるさと納税の返礼品に加えるなど、行政も支援に乗り出している。

 例年6月上旬〜7月上旬に観光客計約3万人を受け入れる同町の「信州松川くだもの観光協会さくらんぼ部会」(22軒)。11日に、今季の観光農園への団体客受け入れ中止を決定した。団体客は観光客の約3分の2を占めている。これにより、町内の推計サクランボ生産量約24トンの多くが余る見通しとなった。前日夜の会合では宮下荘一部会長(71)が「感染者が出れば、町の果物狩り観光のイメージを傷つけかねない」と、部会員の農家に理解を求めていた。

 販路拡大策を考えようと、既に同部会は今月1日、販売検討委員会を新設していた。町内のサクランボ狩りの窓口となっていた一般社団法人南信州まつかわ観光まちづくりセンター(松川町)と連携し、消費者から直接注文を受けて直送する仕組みなどを企画。町のふるさと納税の返礼品にも加えてもらった。観光客の多くを占めた中京圏を中心に広告などに力を入れる。目標出荷量は約10トン。宮下部会長は産地の知名度の低さや手探りの価格設定など苦労は多いとしつつも、「観光に頼った経営は厳しい時代も来る。今回を弾みに市場流通の道も開きたい」と前を向く。

 同町の他、ふるさと納税の返礼品にいち早くサクランボを加えたのは豊丘村だ。担当者は「サクランボは収穫体験が主力なので、返礼品で出荷できるのは今季限りになるかもしれない。ぜひ食べて応援してほしい」と話す。既に返礼品に加えている喬木村は例年より取扱量を増やした。喬木も豊丘も「コロナ支援」と銘打った。9軒の観光農園がある高森町も近く、同様のふるさと納税の募集を始める予定だ。

(5月12日)

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May 12, 2020 at 07:10AM
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