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「もはや絶滅危惧種」消えゆく路上の靴磨き職人 “まるでバー“ 技を守り継ぐ若手<br /> - テレビ朝日

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日本では戦後に始まったと言われる路上靴磨き。新たに営業許可を取得することが困難になり、高齢の職人が引退をすると消滅しかねない状況にあります。それでも踏ん張るレジェンドたち、違う形で技を受け継ぐ次世代の職人を取材しました。
(テレビ朝日デジタル取材部 内村剛)

73歳 本業は画家「画も靴磨きも修業」

都心の玄関口、東京駅前に座るパブロ賢次(けんじ)さん73歳。本業は、プロの画家です。戦後、親が始めた靴磨きを引き継ぎ半世紀以上守り続けています。

「日本一の靴磨き」と書かれた看板、その内容に偽りはなく、パブロさんに靴を磨いてもらえば、艶が1カ月持続するそうです。

パブロさんの個展 GALLERY H&T  2023年11月

「早春の富士」

画家として活躍していたバブル時代は絵の売り上げが良く、4年ほど靴磨きを休みがちになったそうですが、バブルが崩壊した後は絵が売れなくなり、靴磨きと改めて向き合うようになったといいます。


それ以来、画家として巨匠になったとしても靴磨きを続けると心に決めました。


「絵も靴磨きも修業」と話すパブロさんは、生涯現役で磨き続けるそうです。

92歳レジェンド「私は新橋の看板娘」

サラリーマンの聖地・新橋。この街に残る最後の靴磨き職人、中村幸子(なかむら さちこ)さん92歳です。病弱な夫に代わり、生活するために嫌々始めた路上靴磨きで5人の子どもを養いました。

幸子さんに靴を磨いてもらうと商談がうまくいった、出世した、宝くじが当たったなどの噂が広まり幸運を求める客が後を絶ちません。

5人の子を育て上げたあとも職人を続けているのは、自分の靴磨きを求める客がいるからだといいます。いつまで続けますか?と聞くと…

「私は、新橋の看板娘。死んだら終わり、ここに居なければ私は死んだってこと」


笑顔で答える幸子さんこれからも、靴磨きで幸運を届け続けます。

39歳世界チャンピオン「子どもたちが憧れるような職業に」

都内にある靴磨きショップで代表を務める長谷川裕也(はせがわ・ゆうや)さん39歳。Jazzが流れるBarのような店内で、客はカウンター越しに職人の技を楽しむことができます。

東京・港区青山  Brift H 青山


もともとは路上で始めた靴磨き。

路上靴磨きの旅 京都駅前にて

現在の店をオープンしたきっかけは、客から言われた「背中を丸めて小さくなりながら靴を磨く姿が格好悪い」という一言でした。仕事に誇りを持っていた長谷川さんは、路上での靴磨き職人に対する見方に違和感を覚えたそうです。その後、仕事の価値を高めたいと思うようになり、現在の靴磨きスタイルを始めました。

世界大会で優勝 2017年ロンドン

2017年にイギリスで初めて開催された世界靴磨き選手権ではチャンピオンになりました。国内で選手権を開催する際には発起人になるなど、靴磨きや職人の魅力を広めるための活動を続けています。


今後は、靴磨きを芸術の世界に持っていきたいと、さらなる高みを目指しています。

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