靴磨き選手権大会2023(日本皮革製品メンテナンス協会主催)は、三越銀座店で開催した準決勝・決勝戦を勝ち抜いた新井田隆氏(ブリフトアッシュ青山)が優勝を決めた。
大会は靴磨きの技術を競うイベントとして18年に第1回が開かれ、コロナ禍を経て3年ぶりに復活した。今回は9月から東京(32人参加)と大阪(32人)で予選を実施し、準決勝には計12人が選ばれた。新井田氏のほか折茂佳名人氏、熊田圭一郎氏の3人が決勝戦に進んだ。審査は大会発起人の長谷川裕也氏(靴磨き世界チャンピオン)をはじめ紳士靴やファッションの専門家が行った。
決勝戦では扱いの難しい熟成革の黒のチゼルトウの紳士靴で靴磨きの技を競った。優勝した新井田氏は「日々、靴磨きでお客様を笑顔にする仕事を続けながら、あきらめずに挑戦して良かった」とあいさつした。有料観覧席(30席)は即完売し、立ち見を含め愛好家など150人超が集まり盛況だった。三越伊勢丹の公式ユーチューブでもライブ配信された。
今回からメンテナンス協会が主催となり、「靴磨き文化の発信と発展」に力を注ぐ。「手入れして長く使え、経年変化が楽しめる天然皮革の魅力を伝える」ため、各会場では競技以外に靴磨きに触れるワークショップや靴磨き教室なども開いた。協会は、革製品の製造や販売に携わる人々をはじめ、靴磨き、修理にかかわる職人などの社会的な地位向上やスキルアップも支援する。
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