ひも製品メーカーの森製紐(大阪市、森真彦社長)は、高強力繊維を使用し、市販の約16倍の強度を持つ切れにくいスケートボード用靴ひもを開発、販売を始めた。オリジナル商品の開発に力を入れており、既にリュックバンドなどのヒット商品も生まれている。
スケートボードは、上面が紙ヤスリ状になっているため、ボードを擦って回す技などの練習をするたびに靴ひもが切れてしまうという問題があった。強度を高め、切れる心配をせず練習に没頭できる靴ひもを作りたいとして、開発に取り組んだ。素材にポリアリレート、ポリエステルを使い、実際にスケボー経験者に試供し検証を実施。6月に自社ECサイトでスケートボード用靴ひも「パワーコード」として販売を始めた。
使用したモニターからは、「いつもより頑丈で切れる心配がなく、思いっきりスケボーができるようになった」「使用前は1日でボロボロになり切れてしまっていた。こちらを使うようになってから1カ月弱経つが一度も切れていない」と好評だ。
2本入りで4種類の長さを用意、税込み1980円(80センチと100センチ)と2200円(120センチと140センチ)。
同社は売り上げの8割がOEM(相手先ブランドによる生産)で1割が自社ブランド販売、残りが資材売り。自社製品では、両肩の前部分をつなぐオリジナルリュックバンドの販売が好調で、すでに60万本を超えるヒットとなっている。外出時に子供がつかめる持ち手「おでかけGo!Go!」は、サンフレッチェ広島、千葉ロッテマリーンズと協業し、つり革のような見た目でSNSでも話題となり、子育て漫画家るしこさんが作品内で取り上げ問い合わせが殺到した。
毎週の会議でアイデア出しをしており、「ちょっとした困りごとを解決させる商品」をテーマに開発を続けている。今後は営業面での強化を目指す。
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