福岡県久留米市の大手靴メーカー「ムーンスター」の労働組合は22日、ホームレスや生活困窮者を支援するNPO法人「抱樸(ほうぼく)」(北九州市八幡東区)に運動靴26足を寄付した。両者の懸け橋となった九州労働金庫の本店(福岡市中央区)で贈呈された。
九州労金で福祉分野を担当していた事業部長、田崎辰夫さん(59)が2019年、抱樸主催の炊き出しに参加。抱樸のスタッフから聞いた「靴を見ればホームレスかそうでないかが分かる」という言葉が強く記憶に残った。そして九州労金の会員だったムーンスター労組に「運動靴をホームレスのために寄贈してほしい」と呼びかけて寄贈が実現した。
抱樸は北九州市で30年以上も生活困窮者への炊き出しを続け、弁当や衣類などを配布している。抱樸によると、靴はホームレスにとって必需品ながら消耗が激しく、衣類の寄付は多い一方で、靴は少ないという。
抱樸専務理事の森松長生(ながお)さん(63)は「一番大事な商品を持ってきてくれたことがありがたい。ムーンスターの思いをホームレスの人に届けたい」と笑顔を見せた。ムーンスター労組執行委員長の国武卓史さん(42)は「この靴で抱樸の素晴らしい活動を支えて、ホームレスの支援ができることがうれしい」と話した。【長岡健太郎】
Bagikan Berita Ini
0 Response to "靴を見れば分かる 福岡のメーカー困窮者支援NPOに運動靴 - 毎日新聞"
Post a Comment