婦人用を中心に取り扱う靴の専門商社「東邦レマック」(東京都文京区)。大きいサイズで履きたい靴がない人や子育て中の女性など、悩みに寄り添う商品の開発に力を注いでいる。
◆強みの技術力
「本当に履きたいと思えるもの、このブランドで買いたいと思える靴を作っていきたい」。3代目の笠井信剛取締役(46)は話す。1958年の創業以来、靴の企画や卸売り、自社ECでの販売を手がけてきた。これまでは手に取りやすいよう価格を重視することが多かった。だが、大手衣料品ブランドから低価格の靴が販売されるなど靴業界も変化しつつある。
「技術力など長く専門で続けてきた強みがある」。5年ほど前から社員全員から積極的にアイデアを募集し、ターゲットを絞った商品作りに取り組み始めた。
◆廃棄ゼロへ
プラス(大きめ)サイズ女子向けの雑誌とコラボしたブランド「la farfa SHOES(ラ・ファーファ・シューズ)」もその一つ。デザイン性だけでなく機能性や履き心地にもこだわった。ジェンダーレス化の流れやSNS(交流サイト)の発信によって、ロングブーツを購入する男性や海外からの問い合わせも多いという。
この春には雑誌のモデルらと交流できるイベントも開いた。商品の輸送負担軽減のため会場で販売はせず、試着も靴へダメージが大きいため最低限の靴だけ用意する新たな形に。笠井さんは「ファンに支えられたブランドとして、今までにないビジネスモデルになっている。今後は靴の廃棄ゼロも目指している」と話している。(並木智子)
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