子供の靴選びは難しい。サイズ、形、デザイン、子供の好みなども気になるが、子供の足が靴の助けによって育ち、立つ、歩くといった機能を獲得する時期であることを忘れたくない。靴と足の健康を専門とする医師や看護師、靴技術者らでつくる日本フットケア・足病医学会(会員約5100人)の「子供の足・靴改革ワーキンググループ」(委員長・大浦紀彦杏林大病院臨床教授)は、小児の靴の役割や足の機能との関係を解説した「小児靴の手引き書」を作成した。
子供の靴に詳しい伊藤笑子・日独小児靴学研究会共同代表は、ワーキンググループの一員として作成に携わった。
伊藤さんは「靴の3つの機能を知って」と話す。全体重を支える機能と、歩行や運動の衝撃を吸収して圧力を分散する機能、そして効率的に地面を蹴って進む機能だ。
伊藤さんは、専門知識のない保護者でも適切に靴を選べるポイントとして「サイズが確認できる中敷きがある。かかとに芯が入って、きちんと足を支えられる。靴ひもやベルト、面ファスナーでしっかり固定できる。前から3分の1ぐらいで靴底が曲がる。これらが最低条件です」と話す。
メーカー、製品ごとにサイズや幅が違い、長さだけで選ぶのは禁物だ。子供に履かせ、指が左右から圧迫されたり、靴の中で足が滑ったりしないかを確かめる。加えて、伊藤さんが勧めるのは「爪先立ち」。サイズや形が合わず、かかとが靴から出てしまったり、爪や指が当たって痛んだりするものは避けたい。
良い靴は高価で、成長の早い子供ではすぐ小さくなってもったいないと考えがちだが、伊藤さんは「ちゃんとした靴だと半年履いても型崩れせず、長持ちする。小さくなる前に壊れてしまうような靴より結局は安くつく」と指摘する。
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