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英国王式、靴のSDGs広がる 破損部に当て革「チャールズパッチ」 - 毎日新聞

チャールズパッチを施した革靴を手にする革靴職人の佐藤正兼さん=東京・渋谷で2022年11月
チャールズパッチを施した革靴を手にする革靴職人の佐藤正兼さん=東京・渋谷で2022年11月

 修復が不可能とされた靴でも再生させる。そんな修理方法が靴の愛好家らの間で人気だ。破損部に当て革(パッチ)を施す手法で、英チャールズ国王が同様の方法で靴を長く愛用することから「チャールズパッチ」と呼ばれる。「大切な靴がよみがえる」と評判で、手がける店も各地に広がっている。

 「カタ、カタ、カタ……」。薄暗い工房で、年代物の手動ミシンの針がゆっくり進む。コンクリートに囲まれた一室は、依頼された靴や部品などが所狭しと並ぶ。

 片隅で背中を丸めて作業するのは革靴職人の佐藤正兼さん(40)。手元には米国の老舗ブランド「オールデン」の革靴。東京・渋谷の住宅街にあるこの工房「Studio―hidden」で晩まで作業が続く。

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