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【箱根駅伝】厚底シューズでけが人続々”禁止令”で早大が走力アップ 総合5位に目標を上方修正「靴に頼らない」:中日 ... - 中日新聞

箱根駅伝総合5位以内を目指す早大の選手たち

箱根駅伝総合5位以内を目指す早大の選手たち

  • 箱根駅伝総合5位以内を目指す早大の選手たち
  • 箱根駅伝に向けて意気込む早大のエース井川龍人(左)と花田勝彦監督

 第99回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)に出場する早大が17日、埼玉県所沢市で練習を公開した。6月に駅伝監督に就任したOBの花田勝彦監督(51)が一定期間の”厚底シューズ禁止令”を出し、走力を鍛えてきた。前回大会でシード落ちした名門が、今回は往路3位、総合5位位内を目標に箱根路へ乗り込む。

   ◇   ◇

 就任直後の花田監督が驚いたのは、けが人の多さだった。「最初に来た時は3分の1くらいの部員しか練習していなかった。まず、けが人をなくしたいと思った」。特に股関節周りや大腿(だいたい)骨などを疲労骨折した選手が多かったという。

 反発力のあるカーボンプレートが入った厚底シューズは近年、高い推進力を生み出すことで人気だが、シューズに頼るとこうした箇所に負担がかかる。花田監督が実業団で指揮を執っていた時も同様のけがが頻出し、陸上界の課題だと感じていた。

 思い切って8、9月の合宿中は厚底シューズの使用を禁じ、靴に頼らずに走力アップを図った。その結果、10月の箱根駅伝予選会で20位以内に3選手が入り、11月の全日本大学駅伝も6位と躍進。チームの成長とともに、箱根路での目標をシード権獲得から総合5位へと上方修正した。

 一方で薄底シューズの使用により、ふくらはぎの筋肉などを痛める選手も出て、今回のエントリーに間に合わなかった選手もいた。花田監督は練習内容に応じて履き替えるなどバランスが重要であるとし、「選手たちからすれば泥くさいと感じると思うが、靴に頼らないのは大事」と語る。名門復活に向け、地に足を着けた改革を進める。

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