現在公開中の映画『靴ひものロンド』の監督ダニエーレ・ルケッティからコメントが到着した。
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第77回ヴェネチア国際映画祭〈オープニング作品〉、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主要3部門ノミネートした本作は、「ニューヨーク・タイムズ」2017年注目の本に選出、全米で絶賛された家族小説の映画化。不気味な崩壊と衝撃、軽やかで強烈な余韻がめぐる「家族映画」の新たな傑作が誕生した。
ルイジ・ロ・カーショと若かりし日の夫婦を演じた、唯一無二の存在感を放つアルバ・ロルヴァケルについて、ルケッティ監督は「アルバの映画出演デビュー作は私の『マイ・ブラザー』なので彼女のことはデビュー時から知っています。ずっと二度目の出演の機会を探していて本作で叶いました」と念願だったという。
アルバは感情に重きを置くそうで、「さまざまな感情を、自身のパーソナリティや情熱、怒りなども織り交ぜながら表現できる。わたしは撮影で、その役の感情を実際に追体験するようなリアリティを求めていて、ルイジ・ロ・カーショのような俳優と共演させたら面白いだろうと思いました」とルイジをより知的なアプローチをする俳優と評し、対照的ともいえる2人の化学反応に期待を込めたという。
さらに、「アルバは演技に生命を与えようとします。それは相手のルイジにも作用する。彼らのいくつかのシーンでは、彼女が無関心なアルドに働きかけることによって活性化する、という様子が印象的でした。アルバは他の俳優の内面にも入り込むことができ、相手を揺さぶる力がある。それこそ彼女の強みだと思います」とその魅力を明かしている。
また、冒頭のダンスシーンについては「決まった動きのある踊りを取り入れたかった」そうで、「まるで儀式のような、振り付けが決まっている踊りです。結婚は、いわばひとつの振り付けに従わなくてはならないと感じていたこともあったから。さまざまな義務や決まったステップがあり、その枠組みは、一見楽しそうだけれど同時に義務でもある。このシーンは、この映画のテーマを提示しています」と語る。
ジェンガの曲にあわせて踊り、視線を交わし楽しげな雰囲気に包まれる家族4人。夫婦関係の不和を徹底的に描きながらも、ルケッティ監督は子どもの存在も決して忘れない。子どもたちが見つめる視点があるからこそ、辛辣ながらも家族とは、結婚とは何なのか、その先の解放への示唆に思いを巡らせるきっかけになっている。
『靴ひものロンド』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開中。
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