9日午前、岐阜県高山市の北アルプス・槍ヶ岳を下山していたタイ人の僧侶3人が滑落し、2人がケガをしました。3人はオレンジ色の袈裟に運動靴という軽装備でした。

 9日午前8時半ごろ、高山市の槍ヶ岳・飛騨沢付近で、新穂高温泉側に下山中だったタイ人の男性僧侶3人が、残っていた雪の上から数十メートル滑落しました。

 3人のうち1人が警察に通報し、2人が岐阜県警のヘリで高山市内の病院に運ばれましたが、39歳の男性僧侶が左足首を骨折するなどの大ケガをし、もう1人(38)は右足を打撲する軽いケガをしました。

 3人は6日に長野県・上高地側から入り、9日中に槍ヶ岳から下山する予定でしたが、いずれも服装はオレンジ色の袈裟姿に運動靴という軽装備でした。

 警察によりますと3人は寺で修行中の身で、スマートフォンの翻訳アプリでの聞き取りに対し、「心肺機能を高めたかった」と登山に臨んだ理由を説明しているということです。