「時間かけていいもの作ることを疑ってこなかった」『エスコヤマ』時間外労働の常態化
更新:2021/11/04 20:16
兵庫県の人気スイーツ店「パティシエエスコヤマ」。月100時間を超える時間外労働が常態化して、労働基準監督署から2度にわたり是正勧告を受けていたことがわかりました。
贅沢にフルーツをあしらった“ケーキ”や、芸術品のようにきらめく“ボンボンショコラ”。さらに、看板商品の『小山ロール』。兵庫県三田市にある「パティシエ エス コヤマ」では、バレンタインデー直前の今年2月、チョコレートを求める人で大賑わいでした。
フランスのコンテストで最高位を獲得した世界的なパティシエ・小山進さんが代表を務める人気スイーツ店です。しかし、その裏では""過労死ライン""を超える時間外労働が常態化していたというのです。
「パティシエエスコヤマ」によりますと、2018年1月に社員の半数以上(55人)が月100時間を超える時間外労働をしていたと労働基準監督署が認定。是正勧告を受けたということです。しかし、その後も改善されず、今年1月に2度目の勧告を受けました。「パティシエエスコヤマ」は、今後労働時間の管理を徹底するとしています。
なぜ時間外労働が常態化していたのでしょうか。取材に対して「パティシエエスコヤマ」の広報は次にように話しています。
(パティシエエスコヤマ 広報)
「時間をかけていいものを作る、技を磨くというスタイルを誰も疑ってこなかった。商品の種類や数、ラインナップを検討して手間のかからないものにするしかない」
「パティシエエスコヤマ」は数十人の社員に超過分の残業代を支払っていなかったといい、労働基準法に基づき過去2年分を支払うということです。
労働問題に詳しい専門家は長時間労働常態化の現状について次のように指摘しました。
(総合サポートユニオン 池田一慶相談員)
「『やりがい搾取』っていうんですけど、労働者が自分から長時間労働に没入してしまうことが多々ある。会社もそれを悪用して、長時間労働をさせると。端的に法律違反ですし、(過労で)人を殺しても構わないと思っているんだと思います」
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