
岐阜県加茂郡八百津町の自動車部品製造会社の元社員の男性=当時(33)=が2017年9月に自殺したのは、長時間労働などが原因だったとして、関労働基準監督署が労災に認定していたことが13日、分かった。8月2日付。
遺族の代理人弁護士によると、男性は当時、技術部の組立技術チームに所属。設備保全などの通常業務に加え、機械導入に伴う資料作成や下請け会社撤退による業務も担い、同年6月中旬からの1カ月間に時間外労働が100時間を超えた。上司から日常的に激しい言葉での指導も受けていたという。
男性は「仕事が手につかない」「会社ではひどいことを言われる」などと母親に訴え、休暇取得をきっかけに休職し、復帰することなく退職した翌日に自宅で亡くなった。同監督署は、業務による心理的負荷が強かったと認めたという。
県庁で会見した岩井羊一弁護士は「業務量が多いとか上司とうまくいってないというのは当然、会社も分かるはず。それを配慮することなく、自殺するような精神状態に追い込んだ会社の責任は重大」と述べ、会社に対して損害賠償請求する考えを示した。
男性の母親は弁護士を通じ「助けてもやれず悔やんでも悔やみ切れない。息子をつぶしたこの会社を許すことは決してありません。認定により、息子の死が、仕事によることが明らかになり、無念を少しでも晴らしてやることができた」とコメントした。
同社は取材に対し「詳細を確認して今後の対応を検討する」とした。
カテゴリ: 社会
時間外100時間超「上司にひどいこと言われる」自殺男性、労災認定 八百津町の製造会社 - 岐阜新聞
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