
西日本各地で13日に激しい雨が降った影響で、島根県内を流れる江の川は時間を追うごとに水位が上昇し、流域住民に緊張が走った。陰陽を結ぶ高速道路や国道は複数箇所で通行止めとなり、ダイヤが大幅に乱れたJRは、米子支社管内のほどんどの路線で14日の運転を取りやめる。 (取材班) 上流域に位置する広島県北部で激しい雨が降り続いた影響で、島根県内の4市町(江津、川本、美郷、邑南)を流れる江の川の下流域では13日午後から水位が急激に上昇した。その後、水位は落ち着き、人的被害や家屋被害は生じていないものの、2018年と20年に氾濫被害に遭った住民は不安を抱えながら水害に備えた。 江の川は広島県三次市といった上流域で大雨が降った場合、数時間遅れて下流域で水位上昇が発生する。 13日は三次市で午後0時半に複数箇所で氾濫し、一部で堤防を越水。80キロ下流の川本町川本では午後3時20分、江津市桜江町谷住郷では午後4時40分、同市川平町では午後6時10分に氾濫危険水位を超えた。
3年間で2度の浸水被害に遭い、集団移転を希望する美郷町港地区の屋野忠弘さん(79)は「今年1番の出水だ」と不安をにじませながら農業用保冷庫などをトラックに積み込んだ。今回は18、20年の水害時と違って降雨が上流域に集中しており「その分、水位が上がらないことを願っている」と話した。 江津市桜江町川越では増水した支流の水が集落に流入するのを防ぐため、国土交通省が応急措置の大型土のうを急きょ設置した。 近くに住む楸(ひさぎ)卓朗さん(87)は「応急対策はありがたいが、年を取って1人暮らしのため不安は消えない」と水かさが増え続ける川を見やった。 川越地区は堤防整備に向けた用地買収の手続き段階で、テレビやインターネットで情報を収集しながら状況を見守る楸さんは「異常気象が続き、今後も氾濫の危険はなくならない。国には早期の整備をお願いしたい」と話した。流域の雨は15日まで断続的に降り続く見通しという。
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