強い雨、災害警戒白峰７５ミリ、金沢４７ミリ２４時間降水量｜社会｜石川のニュース｜北國新聞 - 北國新聞

雨脚が強まる中、目的地へ急ぐ人＝２１日午前１０時半、金沢市香林坊２丁目

　二十四節気の一つで草木が茂って天地に満ち始める頃とされる「小満（しょうまん）」の２１日、石川県内は前線や低気圧の影響で大気の状態が不安定となり、正午までの２４時間降水量は白山白峰７５・５ミリ、金沢４７・０ミリ、輪島４０・５ミリとなった。宝達志水では１時間に１３・０ミリを記録した。活発な雨雲が県内全域に掛かっており、金沢地方気象台は土砂災害への警戒を呼び掛けている。

　金沢市中心部では雨が徐々に強まる中、傘を握りしめた人が足早に目的地へ急いだ。気象台によると、２２日正午までの２４時間降水量は加賀５０ミリ、能登３０ミリを見込む。２１日夜遅くにかけては、低い土地の浸水、河川の増水に注意を呼び掛けている。

　　白山麓で通行止め

　県は２１日、雨の影響で落石や崩壊の恐れがあるとして、県道白山公園線の風嵐―市ノ瀬１１・３キロ区間を午前５時から通行止めとした。白山白川郷ホワイトロードの石川県側無料区間も同日午前７時から通行止めとなった。

　白山市鳥越地区の広瀬町で２０日に発生した土砂崩れを受け、市は２１日、市役所で関係課の職員を集めた会議を開き、追加的な災害に備えた連絡体制を確認した。同日午前の時点で崩落箇所の拡大などは確認されていない。現場の復旧に向けては、県石川農林総合事務所が天候の回復を待って現地調査を行い、対応を検討する方向となっている。