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リーグ格差、解消できる枠組みは ゼロから議論を - 日本経済新聞

日本シリーズが頂上決戦の体をなさぬほど拡大してしまったリーグ格差。解消するには現状の枠組みにこだわらない柔軟な発想も必要だ。思考実験をかね、実現性度外視でプロ野球担当記者たちが話し合ってみた。

格差が固定化しやすい構造が生じていないか。現状のリーグの枠組みも問われている(日本シリーズ)

格差が固定化しやすい構造が生じていないか。現状のリーグの枠組みも問われている(日本シリーズ)

T 「セは昔から同一リーグで主力選手を引き抜き合ってばかりいるゼロサムゲーム。獲得した側が優位になるだけで切磋琢磨(せっさたくま)がなく、底上げにならない。中途半端にカネをかけるなら、いっそ思い切って今年フリーエージェントになった大リーグのバウアー(レッズ)らサイ・ヤング賞クラスの投手でも連れてきてほしい。バウアーは日本からのオファーは検討すると明言しているし、リーグ全体の刺激になる」

H 「パのレベルが総じて高いのはトップランナーのソフトバンクがいるのも大きい。ホークスを倒すために各球団が工夫を凝らす。セは6球団でやっていても限界がある。パとの試合を増やすべきでは。簡単なのは交流戦を増やすことだが、12球団を定期的にシャッフルすればより効果的だ。巨人と阪神が別リーグに分かれ、日本シリーズで伝統の一戦が実現すれば盛り上がる」

G 「シリーズの価値向上を図るならクライマックスシリーズ(CS)で両リーグの1、2位をたすき掛けで当ててみてはどうか。同一リーグ同士のシリーズもあり得るが、頂点を決めるという趣旨には合う。いっそ1リーグ制にして、上位4チームでプレーオフを開く選択肢もある」

B 「野球の裾野拡大も考えると、ちらほら話題に上る球団拡張を実現させ、リーグを再編成するのもいい。16球団にして4グループに分け、それぞれの1位でポストシーズンを戦う」

F 「現状の12球団であっても3グループに分けて時々シャッフルし、1位の3チームと最高勝率の2位がポストシーズンに進めばいい。勝率5割以下でも日本一の可能性が残る現状のCSの問題点も解消できる」

S 「セに限らず、万年Bクラスのチームは消化試合が多すぎるのも問題。Jリーグのように1、2部制で入れ替え戦を設ければ、危機感をもって強化するはず。チームが増えれば、3部があってもいい」

B 「努力が足りないチームに罰則を科すのは効果がありそう。プロ野球に参入したい社会人野球チームなどを待機リストに載せ、低迷が続くチームと強制的に入れ替えるとか」

T 「選手は成績不振でクビになる。同じ原理を球団にも適用する。ネクストサークルに誰かがいるのが大切。選手は個人事業主なのだから、チームが降格や退場になったらほかの球団と契約し直せばいい」

H 「経済社会との対比でいうと、日本のプロ野球は自由競争をうたいつつ、その前提になる新規参入のハードルが高く、淘汰も乏しい。12球団固定の"閉鎖系"で共存共栄を目指すなら、リーグが放映権料の管理や利益の再分配などをする大リーグのような強い中央政府が必要だが、それも不在。特殊な制度設計であることが、一度弱くなったチームは浮上しにくく、格差が固定しやすい現状を生んでいる。プロ野球の魅力を最大化するには、こうした根本からゼロベースで議論することが必要ではないか」

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November 28, 2020 at 06:47PM
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