ニュースのポイントは「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐる動きについて道庁担当の眞野敏幸記者とお伝えします。
道議会は８日、定例会が開会し、今後各会派による論戦が展開されることになります。
７日、寿都町では住民説明会が始まりました。
【道条例の趣旨めぐり知事は】
先週は鈴木知事も寿都町を訪れて片岡町長と直接意見を交わし、鈴木知事は「高レベル放射性廃棄物は受け入れがたい」とする道の条例を順守し、検討は慎重に行うべきだという姿勢を崩しませんでした。
翌４日には、経済産業省で梶山大臣とも会談し同様の趣旨を伝えましたが、梶山大臣は「調査への応募は道の条例には反しない」という見解を示しました。
これについて鈴木知事は、８日の記者会見で「調査は最終処分場の建設地が前提のプロセスであり、道の条例を制定したプロセスとは相いれない」と指摘しました。
その上で引き続き町に、条例を順守し慎重に対応するよう求めるとともに、町や国とさまざまなレベルで対話を重ねていく考えを示しました。
【道議会の会派の考えは】
この一連の動きを道議会の各会派はどのように捉えているのか、
７日の道議会の特別委員会では、第１段階の「文献調査」への応募すら決めていない時点から鈴木知事が意見を表明するのは議論への介入だという意見の一方、より明確に反対を唱えるべきだという声も挙がりました。
定例会の開会にあたり、自民党会派、立憲民主党会派、それぞれに見解を聞きました。
道議会の自民党会派「自民党・道民会議」の吉川隆雅幹事長は「片岡町長は賛否を含め、さまざまな意見が出ることは想定していたと思う。『文献調査』への応募検討を通じて、国家的な課題に一石を投じたのは勇気のいることだと思うし、その点は会派としても敬意を表したい」と述べました。
一方で知事の対応については「道の条例の順守を求めるのは当然だと思うし理解はしているが、町の権限を妨げることなく、今後も丁寧な対話を行うなど適切に対処してほしい」と指摘しました。
そのうえで「道内でも泊原発の稼働によって放射性廃棄物は生じるのだから、その電力の恩恵を受けてきた北海道としても当事者として受け止めなければならない課題だ。議会ではそうした観点から、鈴木知事の認識について、ただしていく」と述べました。
立憲民主党道連の梶谷大志幹事長は「第１段階の『文献調査』に応募したあとで止めることができるのか疑問がある。反対している周囲の市町村や多くの道民の思いからすれば『文献調査』の段階から反対していく姿勢を出していく必要がある」としています。
そのうえで「今回の議会では『文献調査』から止めるべきだということや、条例の順守が大事だということ、そして道と寿都町はほかの市町村に与える影響などについてもっと対話を深めていく必要があるということについて、道にしっかり説明してもらいたい」と述べました。
自民党会派としては、町長の行動は尊重されるべきで、町としての権限は妨げられるべきではないという立場の一方、立憲民主党会派は、道として明確に反対する姿勢を示し、町に応募検討を撤回するよう求める決議案の提出も検討しています。
８日からの議会では、鈴木知事がこの問題にどのような姿勢で臨むのか、道としてどう対応していくのか問われることになりそうです。
【道議会で求められることは】
寿都町の片岡町長は「高レベル放射性廃棄物は受け入れがたい」とした道の条例の改正もありうるという趣旨の発言をしています。
道の条例は制定から２０年。条文としても「玉虫色」であることは否めず、拘束力があるものでもありません。
いまのところ主要会派には改正に向けた具体的な動きは見られませんが、道は、この条例についても整理し、道民に分かりやすく説明していく必要があるのではないかと思います。
今回の議論をきっかけに、原子力政策に対する道の考え方も含め、議論を深めても良いのではないかとも思います。
今週１１日の本会議では鈴木知事に対する代表質問が行われます。
本会議での知事答弁は記者会見とはまた違った重みのある発言となります。
鈴木知事が各会派の質疑にどう応じるか注目されます。
"どのように" - Google ニュース
September 08, 2020 at 05:40PM
https://ift.tt/335DU5T
“核のごみ”道議会議論の焦点は｜NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
"どのように" - Google ニュース
https://ift.tt/39CBPzR
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "“核のごみ”道議会議論の焦点は｜NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp"
Post a Comment