【現場から、7月豪雨】球磨川氾濫 “安全地帯”まで濁流到達
熊本県八代市の坂本町。今月4日、濁流が集落をのみ込み、4人の命を奪いました。球磨川の氾濫から12日後の、この日も、主要な道路は土砂崩れの影響で通行止め。がれきが取り残されたままでした。
「この中が通常の執務をする坂本支所」(八代市役所 坂本支所 堀口博之さん)
町の中心部にある八代市役所・坂本支所。1階部分は天井近くまで浸水しました。職員の堀口さんは、当日の詳細な記録を手帳に残していました。4時12分、住民に避難を呼びかける防災放送。5時32分、ネット不通・電話も。5時35分、支所裏浸水。手帳の文字は徐々に乱れ、5時58分で記録は止まっています。
「30分くらいでどんどん膝下くらいまで水が上がってきている状態。もうだめだなと思った」(八代市役所 坂本支所 堀口博之さん)
午前6時ごろには、庁舎の1階は完全に水没。市の防災マップでは、浸水の可能性が指摘されていました。
「今までもそういう経験が無い。ここまで来ないだろうという思い込み」(八代市役所 坂本支所 堀口博之さん)
“ここまで水が来ない”という思い込みには理由がありました。
「球磨川のすぐ脇の、かさ上げされた土地にあるのが坂本支所です」(記者)
水害が相次いでいたという球磨川流域の坂本地区。国土交通省八代河川国道事務所によると、1999年までに、坂本支所や住宅およそ50棟を含む集落全体を最大5メートル高くする、かさ上げ工事が完了していました。
「20年間は天国。今まで水につかっていた所がつからないから。国交省さまさまでありがたい気持ち」(船津信行さん)
船津さんの住宅は3メートルのかさ上げが行われていたものの、2階まで浸水。窓からヘリで救助されました。
「ここが今までの水害で一番水位が高い位置。かさ上げしてもらって、その上に店舗兼住宅を建てて、水は来ないと思っていた。それがあそこ(2階)まできたということは、想定外もええとこ」(船津信行さん)
別の住民は、“安全だという思い込みが住民の避難を遅らせた”と話します。
「ここは安全地帯ということで、かさ上げ工事をやったものだから、そういう思いがあったから、みんな残ってしまったのではないか」(住民)
かさ上げで安心していた集落を濁流が襲いました。そこは、“安全地帯”ではありませんでした。
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July 23, 2020 at 11:59AM
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