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マーベルとCrystal Dynamicsはどのように『Marvel's Avengers(アベンジャーズ)』でアッセンブルしたのか - IGN First - IGN JAPAN

数年前に再編成を行って以来、マーベル・ゲームズはそれぞれのマーベルIPにふさわしいデベロッパーを探すことを使命としてきた。Insomiacの『Marvel's Spider-Man』からTeam NINJAの『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3: The Black Order』、Camouflajの『マーベルアイアンマン VR』まで、これまでの作品を見る限り、その努力はおおむね実を結んできたと言えるだろう。そして今回、マーベルは「トゥームレイダー」シリーズのCrystal Dynamicsに『Marvel's Avengers(アベンジャーズ)』を託し、さらなる成功を目指している。

シングルプレイのキャンペーンだけでなく、多数のマーベルヒーローが行き交うマルチプレイを搭載した三人称視点のアクションアドベンチャーを作り上げるのは、容易なことではない。『Marvel's Avengers』がPS4とPS5、Xbox OneとXbox Series Xのクロスジェネレーションプレイにも対応することを思えばなおさらだ。しかし、Crystalのショーン・エスケイグ氏とマーベル・ゲームズのビル・ローズマン氏に話を聞くと、この野心的なビジョンが原作への愛情、フレッシュで現代的なストーリーを語りたいという情熱、コミックのようなストーリーテリングをゲームに持ち込むことへのワクワク感から来ていることがわかった。

「我々は最高のスタジオとタッグを組んで、彼らが情熱を持てるキャラクターのゲームを作ってもらいたい、そして、そのスタジオらしさをマーベルゲームに持ち込んでもらいたいと考えています。そして、Crystal Dynamicsのゲーム、特に『トゥームレイダー』のリブートを見て、彼らには非常に注目していました」とローズマン氏はコラボレーションのきっかけについて話している。

「マーベルでは次のようなことを考えるようにしています。これまでその媒体に登場したことがないキャラクター、または長いブランクがあったキャラクターを登場させるとき、そのキャラクターのエッセンスは保ったまま、新しい解釈を提供することはできるだろうか? キャラクターのDNAを研究し、中核となる部分はそのまま残しつつ、現代的で今の社会と関連性をもたせることはできるだろうか?」と氏は続ける。「Crystalは過去にまさしくそれをやっており、しかも彼らならではのアベンジャーズのストーリーを描くことに情熱を持っています。この2つが揃えば、成功は間違いなしです。才能と情熱があれば魔法が生まれます」

「我々自身ファンですから、裁量を持てる形で(マーベルと)協働し、スーパーヒーローになって楽しめるゲームをファンに提供するという機会は、確実にやる価値のある挑戦でした」とエスケイグ氏も話している。

『Marvel's Avengers』に登場するキャラクターの選択

この情熱はマーベルのキャラクターたちにも及ぶ。エスケイグ氏とローズマン氏は、Crystal Dynamicsのオフィスでマーベルユニバースへの底無しの愛情を語り合った。無数にいるお気に入りのキャラクターの中から、Crystal Dynamicsはどのようにして彼らのアベンジャーズゲームにふさわしいラインアップを選び出したのだろうか。

「ファンは、アベンジャーズがアッセンブル(集合)する話には見覚えがあるでしょう。それはすでに見ていますが、アベンジャーズが解散してから再びアッセンブルする話というのは――何年も前に我々がゲームのアイデアを話し合った時点では――人々は見たことがありませんでした。その点に注目し、どういったストーリーが可能かを考えました」とローズマン氏は物語構想のスタート地点について話している。「ゲーム全体の構造は、アベンジャーズの再結成を中心に作りあげられています」とエスケイグ氏は、シングルプレイとマルチプレイにおけるストーリーテリングの融合について述べている。

「常にコアとなるメンバーといいますか、3つの柱が存在します。キリスト教で言う三位一体のような、たとえばキャプテン・アメリカ、ソー、アイアンマンの組み合わせがあります。これ以外のバージョンもありますがね」とローズマン氏。他にも「トゥームレイダー」シリーズを手掛けたCrystalにとってブラック・ウィドウは「まさにストライクゾーン」であり、エスケイグ氏のお気に入りであるハルクもストーリーの可能性を広げてくれたという。

しかし、Crystalのアベンジャーズゲームをユニークなものにする上で大きな役割を果たしているのが、カマラ・カーン/ミズ・マーベルの登場だ。ローズマン氏はカマラの冒険について「アベンジャーズのファンから、実際にアベンジャーズになるという点でプレイヤー自身の冒険と重なります」と説明している。

「アベンジャーズは解散してしまい、彼女はヒーローを繋ぎ合わせる糊のような役割を果たします」とエスケイグ氏は話し、カマラを登場させることで、キャンペーンでそれぞれのキャラクターを深掘りすることが可能になったと説明している。「プレイヤーが望めば、それぞれのキャラクターをかなり掘り下げることもできます。逆に現在の姿だけを見ることもできます。彼らはあのときどこにいたのか? トニー・スタークの技術はどこにいったのか? どのように悪用されたのか? ブルースは今まで何をしていたんだろう? キャップを探していたのか? 5年の間、ソーやブラック・ウィドウは何を考えていたんだろうか……などといった具合に」

マーベルらしいストーリー

エスケイグ氏とローズマン氏の話からはマーベルの原作を大切にする気持ちがひしひしと感じられたが、2人は「素晴らしいマーベルストーリーに共通する要素」についても意見が一致していた。

「現実に根ざしているところでしょう」とローズマン氏。「それこそCrystalが得意とすることですし、ファンがマーベルらしい体験に期待するものです。もちろん、コスチュームやスーパーパワー、クールな設定やクレイジーなアクションもありますが、マーベルファンが何よりも求めているのはストーリーです。現実に根ざしていて人間的で、信憑性があり、共感できるストーリーです。そして我々のファンはとても賢いですから、ロジカルで筋の通った話が良いですね」

「我々はビルに『いいアイデアが浮かんだんだ。こうやって他のストーリーと繋がるんだ』と話を持っていくんです。筋が通っていて、物語の構造的にも問題がなければ、ゴーサインが出ます」とエスケイグ氏。

「このようなアプローチで進めていくと、ヘリキャリアーのようなものが生まれるわけです。ヘリキャリアーは海に浮かぶだけではありません。空を飛ぶんです。クールですよね。共感できる、しっかりとしたストーリーさえあれば、アクションはいくらでもクレイジーにできます。Crystalが貢献しているのは、そういった現実に根ざしたストーリーです。それが土台で、その上に『Marvel's Avengers』でみなさんが体験できるクレイジーで最高なアクションがあります」

ローズマン氏はインスピレーションとして、1990年代に出版されたリミテッドシリーズ『マーベルズ』を挙げている。同シリーズは、写真家のフィル・シェルダン(先日配信された『Marvel's Avengers』の「War Table」番組にも映っていた)が、マーベルの歴史を辿る様を描いており、一般人から見たマーベルの世界を描いている。人間とスーパーヒーローの関係性は、マーベルとCrystalが『Marvel's Avengers』でも掘り下げようとしている点だ。ヒーローらしいカスタマイズ可能なゲームプレイも注目を集めているが、エスケイグ氏とローズマン氏は現実味のあるストーリーこそがマーベルファンの支持を得る鍵となると考えている。

「我々はよく『ドラゴンを作っているようなものだね』という話をするのですが、ドラゴンにいくら立派な角や翼を与えたとしても、鋼のように丈夫な背骨がなければあっけなく倒れてしまいますよね。その背骨というのが、本作の場合、現実に根ざしたストーリーなのです。それこそがCrystalが得意としていることですし、ファンがマーベルらしい体験に期待するものです」

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July 11, 2020 at 08:41AM
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