自然豊かな水辺のまちで1900人の学生が学ぶ、東洋大板倉キャンパス(群馬県板倉町)。県企業局が整備した板倉ニュータウンの中核施設として誘致され、地域活性化に重要な役割を担ってきただけに、今春発表された移転方針は地元に大きな衝撃を与えた。学生確保が難しくなっていることが移転理由だが、33ヘクタールのキャンパスは跡地利用の見通しが立たず、ニュータウンの販売不振を加速させる恐れもある。急変する学園都市の現状を追った。