
新型コロナウイルスに入院患者や医療スタッフが感染するなどして手術の延期など感染症以外の診療を大きく制限せざるをえない医療機関が出てきています。がんの患者団体には、患者や家族から「治療の先行きが見通せない」といった不安の声が相次いで寄せられています。
各地の大学病院などでは、新型コロナウイルスに感染した患者の治療にスタッフを振り向けたり、医療スタッフに感染者が出たりして、感染症以外の患者の診療を大きく制限せざるをえない医療機関が出てきています。
がんの患者団体でつくる「全国がん患者団体連合会」によりますと、首都圏など都市部を中心にがんの患者や家族から、新型コロナウイルスの院内感染が起きた影響で手術が延期になったとか、手術を終えたあと、がんの再発を防ぐための術後の抗がん剤治療などを受けられないといった声や、治療の先行きが見通せなくなったという不安の声が相次いで寄せられているということです。
全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長は「がんや命に関わる病気で、ふだんなら受けられる治療が受けられず、助からなくなる可能性があるという今の状況は、ひと事ではないと考えてもらいたいです。そのうえで、新型コロナウイルスの感染拡大と医療崩壊を防ぐために、外出の自粛など身の回りでできることを多くの人たちに実行してもらいたい」と話していました。
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April 20, 2020 at 08:28PM
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感染拡大で「手術が受けられない」 がん患者から不安の声 - NHK NEWS WEB
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