アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの発生源に関して、中国の武漢にある研究所から広がった可能性があるという認識を明らかにしました。中国政府は繰り返し否定していますが、トランプ政権は引き続き調査するとしています。
トランプ政権は新型コロナウイルスの発生源を調査していて、政権内部では中国、湖北省の武漢にある研究所ではないかという見方が出ていると報じられています。
これについてトランプ大統領は30日、記者団から、武漢の研究所が発生源だと示すものを見たのか問われると「見た」と述べ、その可能性があるという認識を明らかにしました。
ただ具体的な根拠に関しては、「それは言えない。言ってはいけないことになっている」と述べるにとどめ、引き続き調査するとしています。
これに先立ってアメリカの情報機関を統括する国家情報長官室が声明を出し、発生源に関して「ウイルスに感染した動物との接触か、武漢の研究所での事故が原因なのか判断するため、情報を今後も精査していく」としています。
アメリカではトランプ大統領の初動の対応や発言への批判が根強くある一方、与党・共和党からは中国政府の責任を明確にすべきだという声が高まっていて、ポンペイオ国務長官らが情報機関に発生源が武漢の研究所だという証拠を探すよう働きかけたと伝えられています。
これに対し中国政府は繰り返し否定していますが、トランプ大統領としては批判の矛先を中国に向けたい思惑もあるとみられ、メディアは、情報機関の間でウイルスの発生源の情報が政治的な道具に利用されるという懸念が出ていると報じています。
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May 01, 2020 at 09:48AM
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トランプ大統領 武漢の研究所から広がった可能性 新型コロナ - NHK NEWS WEB
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