
廉価版投入で買い替え需要取り込む
【シリコンバレー=白石武志】米アップルは15日、スマートフォン「iPhone」の廉価版「SE」を399ドルから、発売すると発表した。アップルのウェブサイトで17日から予約を開始する。価格は2016年に販売した従来機種と同じで、既存ユーザーに買い替えを促すとともに、インドなど新興国市場の開拓も急ぐ。
新SEでは最新機種「11」シリーズと同じ半導体を採用した。高いデータ処理能力が求められるゲームなどを上位機種と同様に快適に楽しめる。米国や日本などの一部でサービスが始まった高速通信規格「5G」には対応しない。日本での価格は4万4800円(税抜き)から。
iPhoneの年間販売台数は15年9月期の約2億3121万台をピークに頭打ちで、アップルは1台当たりの単価を高めるため高価格帯の販売に力を入れてきた。しかし、消費者の買い控えを招き、買い替えサイクルは長くなっていた。約4年ぶりの廉価版投入で旧機種の買い替えを後押ししたい考えだ。
アップルは世界第2位のスマホ市場規模を持つインドでシェア約1%と低く、SEは巻き返しの機種として期待される。
アップルは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、香港と台湾を含む中華圏を除く地域で直営店を一時閉鎖している。各国・地域の外出制限の影響でスマホ需要は落ち込んでおり、SEは厳しい環境での販売開始となりそうだ。
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April 15, 2020 at 10:34PM
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Apple、iPhone4年ぶり廉価版 399ドルから - 日本経済新聞
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