【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリアのコンテ首相は21日、ロックダウン（都市封鎖）の規制を5月4日から段階的に解除する意向を表明した。週内にも計画を発表する。同国では新型コロナウイルスの感染拡大がひとまず落ち着いてきたため、経済活動を緩やかに再開する。ただ、拡大リスクはくすぶったままで、規制解除は限定的な内容になる公算が大きい。
イタリア政府が3月10日に全土に導入した規制は5月3日までとなっている。コンテ首相は21日、フェイスブックに「多くの市民は疲れ、この措置の大幅な緩和か全廃を望んでいる」と投稿した。科学的データに基づき、5月4日から段階的に解除する計画を作成していることを明らかにした。
一方、「すべてを再開しようと言いたいが、それは無責任だ」とも指摘し、慎重に解除を進める考えを強調した。どの産業や地域から規制を外すかなど詳細には言及しなかった。世界保健機関（WHO）は、各国政府に一気に規制を緩めないように警告している。
イタリアは欧州でいち早く新型コロナの流行が始まり、北部地域を中心に感染が急拡大した。政府は全土で厳しい外出制限を導入したほか、生活に必須ではない店舗の休業も命じた。こうした規制の効果が出て、感染者の累計から回復者と死者を引いた人数は、21日時点で10万7709人と2日連続で減少した。ただ、累計死者は2万4千人を超えて増え続けており予断を許さない状況だ。
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April 22, 2020 at 02:05AM
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イタリアの都市封鎖、5月4日から段階解除 伊首相意向 - 日本経済新聞
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