稼働が止まったパン工場で「補償をしてもらわないと経営が成り立たなくなる」と話す村沢秀聡社長=水戸市袴塚で |
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新型コロナウイルスの感染拡大による公立学校の一斉臨時休校は、学校給食の製造業者にも大きな打撃を与えている。収入の大半を給食に頼る業者にとっては死活問題で、業者からは減収分の補償を政府に望む声が上がる。だが、文部科学省は「検討中」として、具体策を示していない。 (松村真一郎)
「学校給食を支えるのは、私たちのような小さな企業。それなりの補償をしてもらわないと経営が成り立たなくなり、給食も提供できなくなる」
学校給食用のパンを製造する安蔵パン(水戸市袴塚)の村沢秀聡社長(50)は、突然の休校にそう憤る。
安蔵パンは、水戸市と日立市、城里町の小中学校五十校以上に提供。一日七千〜一万食分を作っているが、今回の休校措置で製造がストップ。幼稚園や病院にも納入しているが、月に三、四百万円の減益になるという。
給食用パンの材料である小麦粉は、購入費に県の補助金が使われていることから、一般販売に転用できない。安蔵パンは収入を給食に頼っており、給食がなければ、存続も危ぶまれる。
工場で働く十四人の中にはパート従業員もおり、村沢社長は「賃金を維持できなければ、ただでさえ人手不足なのに、従業員が離れてしまう」と頭を抱える。春休みや夏休みの長期休暇中にしている機械のメンテナンスを前倒しでやることで、従業員の仕事を何とか見つけたいとしている。
給食用牛乳を製造するトモエ乳業(古河市下辺見)も、今週から一斉休校が始まったことから、製造量を徐々に減らしている。県西部と埼玉県の一部の小中高校に提供されるパック入り牛乳計十六万五千本(一本二百cc)を製造しているが、三日時点で約四分の一まで減った。
週明け以降は給食用牛乳の製造ラインを停止する予定。トモエ乳業は、スーパーやコンビニでの販売も手掛け、学校給食にそれほど依存しているわけではないが、全体の売り上げの5%に当たる五千万円の収益減を見込む。
小川澄男専務(70)は「急な休校要請で驚いた。もう少し準備期間があってもよかったのではないか」と疑問を呈した。
◆文科省「対応を検討中」
県学校給食会によると、学校給食の製造業者から、一斉休校に伴う休業補償の問い合わせは数件寄せられているという。補償を望む声に対し、文科省の担当者は「そうした声があるのは把握しているが、具体的には決まっておらず、対応を検討している」としている。
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March 04, 2020 at 05:56AM
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新型コロナ>学校給食業者から悲鳴 公立校一斉休校:茨城(TOKYO Web) - 東京新聞
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