日曜夜の東京駅、東海道新幹線「ひかり」の新大阪行き最終列車の前で恋人同士が別れを惜しむ―。そんなテレビCMが印象的だったJR東海の「シンデレラ・エクスプレス」キャンペーンで、第1弾のポスター用に作られ、シンボルとなったガラスの靴が今も同社の展示施設「リニア・鉄道館」(名古屋市)に保管されている。今年のクリスマスの時期に合わせ、特別展示される予定だ。
シンデレラ・エクスプレスのCMは国鉄民営化直後の1987年に「新幹線と言えばJR東海」という企業イメージを浸透させる目的で制作された。松任谷由実さんの同名の曲をバックに、切ない演出が人気を集めた。
リニア・鉄道館によると、ガラスの靴のサイズは21・5センチ。キャンペーン終了後、企画を担当した社員が保管し、2014年の東海道新幹線運転開始50周年の特別展に合わせて寄贈した。
CMに登場する車両は、東海道新幹線の2代目として1985年にデビューした100系だ。とがった鼻と細い目が特徴で「団子鼻」の初代0系からの「世代交代」を印象付けた。
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