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百貨店で売れる靴 バレエシューズ「ヌーベルローブオウ」 魅力伝わる催事販売 - 繊研新聞

売れ筋の3モデルは身近な形でアクセントの入ったデザインに人気がある

 婦人靴卸のアバンティレプレが百貨店で販売している国産のバレエシューズ「ヌーベルローブオウ」が好調だ。環境に配慮し、屈曲性に優れたボロネーゼ製法で作る。21年春から催事販売に限定して主要都市の百貨店を回り、1週間で100万円以上を売り上げる。

 今秋冬は8~11月で10件の催事販売を行う。8件を終えた現在、売り上げは前年実績を約20%上回っている。継続出店する大丸博多天神店は1週間で約280万円、初めての松屋銀座本店も200万円を超えた。好調要因は、多彩な色柄と履き心地の良さ、無理の無い価格とのバランスだ。来店客は、リボンやパールビーズで装飾したバリエーションに興味を持って手に取る。試着して柔らかな履き心地を実感、税込み1万5400~1万8920円の価格帯が即決を促す。

売れ筋の3モデルは身近な形でアクセントの入ったデザインに人気がある

 「スニーカーの着用が日常化し、カジュアルすぎる足元に飽きを感じている女性は多い。きれいめの格好をしたいが、パンプスには戻れないニーズを取り込むことが出来ている」と荻津紀彦社長は話す。

 当初はフルボロネーゼ製法だったが、疲れにくさに配慮してシャンクを入れて半ボロネーゼ製法へと改良した。催事にこだわるのは、多彩な色柄の魅力がリアルに伝わるからだ。「常設販売はスペースが限られて目立たなくなる。今しか買えない限定感も大事」と、催事で売り切る生産体制で供給を続ける。

サンプルを展示してボロネーゼ製法の作りも紹介。ライナーはオーガニックコットン

 10月31日まで大丸東京店の婦人靴売り場で実施。催事スペースはスニーカー売り場に挟まれ、ヌーベルローブオウは客の目を引き付ける。同店の下川路真哉婦人靴バイヤーは「着用シーンを選ばない汎用性があり、環境配慮型の物作りも百貨店の客に合っている」と見る。

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