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婦人靴卸のオギツ 在庫の平準化と自社工場の活用で業績回復 - 繊研新聞

来年40周年のイングはアーカイブの復刻モデルを出し、若い世代にアプローチ

 婦人靴卸のオギツの業績が回復してきた。22年12月期の売上高は前の期を6.8%上回り、今春夏も百貨店販路の消費が戻って主力ブランドが順調に推移。福島県を拠点にする自社工場のLFクリエイションズ(LFC)と連携するカスタムオーダーも軌道に乗った。来春は、新規事業も本格化する。

(須田渉美)

 百貨店販路は「イング」「モード・エ・ジャコモ」「リズ・ラフィーネ」「ディッシー」「アトリエ」と既製靴で5ブランドを扱う。ブランドの特性に応じたMDを構築し、在庫量を平準化する体制を整えてきた。24年に40周年を迎えるイングは、ローファーやグルカサンダルなどの定番品の支持が高い。来春は約60型を企画、40%を定番品で構成しながらフィッティングを改良した。「ロングセラーでブランド認知はされても、履いたことのある人は少なくなった。足入れの良さを感じてもらい、幅広い世代の購入に結び付ける」考え。夏の長期化に対応し、サンダルはスポーツサンダルも加え、今夏の倍近くの45型を企画した。

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