ファッション物流のニューウェイの子会社で婦人靴卸のプライムビアンカ(東京、佐藤譲社長)は、靴輸入卸・小売りのハイブリッジ・インターナショナルの婦人靴の小売・卸事業を6月30日付で譲り受け、「ファビオ・ルスコーニ」の直営店と公式ECを引き継いだ。プライムビアンカは、今秋から販売する国産の自社ブランド「オッカ」とともに婦人靴事業を拡大する。
同社は、東京・浅草の婦人靴卸の社長を退任した佐藤譲氏が、日本の熟練職人の技術を生かしたハイクオリティーの婦人靴を作りたいと、ニューウェイ傘下で昨秋に設立した。当初は、オッカの立ち上げに専念する予定だったが、事業の継続が困難となったハイブリッジ・インターナショナルの高橋浩社長からの相談を受け、卸売りでオッカとの相乗効果が見込める婦人靴事業を譲り受けた。ファビオ・ルスコーニのほかにも、ユニセックスのスニーカー「エーエムビー」、スペインの婦人靴「マリアン」「ワンダース」の輸入卸を引き継いでいる。
ファビオ・ルスコーニの輸入代理店は国内に複数あり、ハイブリッジ・インターナショナルはそのうちの1社。これまで伊ファビオ・ルスコーニの公認で、日本の直営店(ルミネ有楽町、JR名古屋高島屋、岩田屋本店)と公式ECを運営してきた。5月下旬にファビオ・ルスコーニ社長を交えて協議し、プライムビアンカが引き継ぐ了承を得た。直営3店の販売員を含め、携わるスタッフもプライムビアンカに移籍し、日常業務を続けている。佐藤社長は今後、さらなるブランド力の強化に取り組み、中長期的には都内に旗艦店の出店を視野に入れる。ECは親会社の強みを生かした物流機能によって効率化し、SNSとの連動性を高めて底上げする方向。
卸売事業は今秋から、オッカと輸入ブランドを合わせて自社展を行う。オッカは間もなく一部のセレクトショップでの販売が始まる。「目利きのバイヤーの意見を反映しながらブラッシュアップして育てていきたい」としている。
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