“おしゃれは足元から”というクリシェ(決まり文句)は現代においても有用だが、高温多湿な日本の夏にレザーのドレスシューズはやや不向き。かといって、スニーカーはありきたりすぎてどこか物足りない。そこで、選択肢に挙がるのがサンダルだ。素材やデザインに気を配れば、大人っぽく上品にも装える。何より優れた通気性と解放感は涼やかなだけでなく、Tシャツやショーツといった夏の軽装にまとまりを生む。「でも何を選べばいいの?」とお悩みの貴方のために、今シーズンのおすすめを日替わりで紹介。この夏を共に過ごす気に入りの一足を見つけてはいかがだろう。
軍靴がルーツのグルカサンダルを、スタイリッシュなファッションアイテムに押し上げた立役者こそが、フラテッリ ジャコメッティである。なかでもこちらの「FG166」は、ブランドの定番ともいえる一足。すっきりしたシルエットと縦横に配したストラップが、軽快さとエレガントな印象を付与してくれる。スムースレザーをはじめ、ワニ革やトカゲ革といった「エキゾチックレザー」までさまざまな素材のバリエーションがあるが、今回紹介するモデルはグレインレザー製。奥行きのあるシボの表情と静謐(せいひつ)な黒が、大人の色香を感じさせる。履き心地を左右する底付けは、ソールの返りがいい「マッケイ製法」だが“伏せ縫い”と呼ばれる高度な技術で、ステッチが外側から見えないような仕上がりに。あまたのビッグメゾンのOEMを手がけるなど、卓越した技術力が高く評価されているのも確かにうなずける。
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Koto Sato
Styling: Tomohiro Saito(GLOVE)
Text: Tetsuya Sato
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