スマートシューズ開発のスタートアップであるORPHEは2022年9月7日、靴に取り付けたセンサーとスマートフォン内蔵カメラを使って歩行と全身の動作を計測できるサービス「ORPHE ANALYTICS」の提供を始めた。個人研究者から大学などの研究機関、また企業での研究開発やPoC(概念実証)まで幅広いニーズに応えることを目指す。
動作環境として、Google Chromeを搭載したMac/Windowsパソコン、iPhone、インターネット環境があればよい。ORPHEが開発するセンサーデバイス「ORPHE CORE」を靴に取り付け、撮影用スマホを三脚などに固定し、ブラウザー上で専用のダッシュボードアプリを起動することで、歩行と全身姿勢を計測できる。現時点でAndroidスマホには対応していない。
商用利用に制限があるアカデミックプランは月額3万3000円(税込み、以下同じ)から、商用利用可能なビジネスプランは月額6万6000円から利用できる。靴センサーORPHE COREは計測人数に合わせて別途購入(2万5000円)が必要となる。ORPHE COREは市販されている(ランナー用アプリと連動する)ものとORPHE ANALYTICS用のものではファームウエアが異なり、さらにORPHE ANALYTICS用のファームウエアを導入するには別途料金が必要となるため、ORPHEは「ORPHE COREはORPHE ANALYTICS契約時に、計測したい人数分オプションとして購入する」ことを想定しているという。
ORPHE ANALYTICSは歩行と全身の姿勢を把握するための主要な指標をあらかじめ用意している。例えば、歩行の指標としては歩幅や歩く速さなどが、姿勢の指標としては股・膝・肩といった関節の位置や角度などのデータを利用できる。ORPHEが販売する専用シューズと組み合わせることで、より詳細なデータを取得できるほか、独自の指標を開発してデータを集計することも可能だ。取得できるデータの精度についてORPHEは「歩行・走行動作時の足部運動を解析するツールとしての十分な精度を確認」しているとした。
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