革靴の手入れの技術を競う「第2回おかやま靴磨き選手権」が10月23日、東急ハンズ岡山店(岡山市北区下石井)で開かれる。今回は染料や顔料を塗り重ねて靴を染め上げる「パティーヌ部門」を新設するなど大会規模を拡大。プロからアマチュアまで全国各地の革靴愛好者たちの参加を募っている。
選手権は全3部門で行われ、「靴磨き」は25歳以下と一般の2部門がある。どちらもクリームやワックス、ブラシといった道具を使い、主催者が用意した革靴を20分間で仕上げる。靴磨きの高い技術を持つ「シューケアマイスター」の有資格者2人が光沢、バランス、磨く所作の3点を審査する。
残るパティーヌ部門は靴の染色業務に携わる人が対象。制限時間60分で、ベージュ色に近いヌメ革の靴を指定のテーマに沿った独自のデザインに染め上げる。今回のテーマは「岡山をイメージしたパティーヌ」。テーマとの整合性、技術点、全体のバランスの合計点で競う。
革靴の魅力や靴磨き自体の面白さ、奥深さを知ってもらおうと、県内の革靴愛好家らでつくる実行委員会が昨年に続いて企画した。若い世代の関心を呼び起こすために25歳以下の部門を新たに設けたほか、プロとアマの垣根をなくし、参加者を県内だけでなく全国から募ることにした。
実行委員長は昨年5月に愛好家らのコミュニティー「岡山革靴サークル」を立ち上げた会社員石田壮大さん(26)=岡山市東区。「小中高生や大学生の参加も大歓迎。手入れすれば長く使える革靴の良さが、若い世代を中心に広がるきっかけにしたい」と話している。
選手権は午前11時~午後2時半。参加費は靴磨きが25歳以下2500円、一般5千円、パティーヌが1万円。各部門とも定員5人で、応募多数の場合は選考がある。出場希望者は9月23日までにホームページの応募フォームから申し込む。
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