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コートジボワールの子に靴を 輸送費高騰、寄付募る 岐阜のNPO:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 アフリカ西部のコートジボワール運動靴を贈る活動をしている岐阜市のNPO法人が9月、3年ぶりに現地の子どもたちに靴を届ける。コロナ禍で休止し、待ちに待った再開だが、この間に船便の輸送費が3倍以上に高騰。ネットで寄付を募るクラウドファンディング(CF)で協力を呼び掛けている。

 NPO法人は「ぎふ・コートジボワール」(杉山利夫理事長)。2009年から県内の中高校生らに呼び掛け、卒業して使わなくなった体育館シューズや、サッカーシューズなどを集め、これまでに10回、約7万4300足を現地の子どもたちに届けてきた。今回は3年間で集めた約1万6千足を発送する。

 20年の新型コロナの感染拡大以降、船便の確保が困難になった。今年は確保できる見通しになったものの輸送費が高騰。今春、杉山さんが受け取った見積もりは、3倍の約150万円に跳ね上がっていた。世界的なコンテナ不足に加え、ウクライナ情勢による原油高、さらに円安の影響も受け、歯止めがかからない状況が続く。

 集めた靴は、杉山さんが自宅に建てた倉庫のほか、地元の小学校にも保管してもらっているが、「いつまでも甘えるわけにはいかない」と9月に発送する決断をした。

 輸送費は約200万円になるとみている。これまでは賛同する複数の団体からの寄付で賄ってきたが、コロナ禍で団体側も活動機会が減った。従来型の寄付には頼ることができず、CFを活用することにした。

 コートジボワール人のメンバーのもとには、現地の子から「次はいつ届くの」という連絡があるという。杉山さんは「以前、靴を子どもたちに渡したとき、名前が漢字で書いてあるので『何て読むの』と聞かれ、教えてあげると、名前を口にして『ありがとう』と喜んでくれた」と話す。

 「一足の靴を大切に使ってくれており、日本人にとっても物の大切さを知ることにつながっている。両国の架け橋の活動を知ってもらい、力を貸していただければ」と杉山さん。

 CFの目標額は250万円で9月末まで募る。CFサイト「キャンプファイヤー」から「ぎふ・コートジボワール」を検索すると、説明が出てくる。問い合わせは杉山さん(090・3309・0560)へ。(深津弘)

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