[ユージン(米オレゴン州) 25日 ロイター] - 陸上の世界選手権女子100メートル障害ではトビ・アムサン(ナイジェリア)が好記録を連発したが、これを受けて靴のテクノロジーに関する議論が再燃している。
アムサンは24日に行われた女子100メートル障害決勝で、追い風参考記録の12秒06で優勝。準決勝では12秒12の世界新記録を出していた。アムサンは5キロから10キロのレースに参加する選手用のアディダス製の靴を使用していた。
英紙ガーディアンに対し「私の能力はスパイク中心ではない」とし、「シーズン序盤に足底筋膜炎となってしまい、アディダスに靴底がよりソフトなスパイクを用意してもらえるよう依頼した」と説明。同社から提案されたスパイクの履き心地が良かったため、ずっと使い続けているという。
数々の記録が破られるようになった昨年以降、靴のテクノロジーへの注目が高まっているが、現在の規定では種目によって靴底の厚みは最大20ミリから25ミリ。ロードレースでは最大40ミリとされている。スプリント種目用のスパイクの靴底の厚みは最大20ミリに制限されている。アムサンが使用していたスパイク底の厚みも20ミリだった。
ワールドアスレチックス(世界陸連)は昨年12月、2024年11月1日から陸上競技で使用される全ての靴底の厚みを最大20ミリに統一すると発表した。
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