「ラファーファシューズ」は、東邦レマックが運営する大きいサイズのレディスシューズだ。ぽっちゃり女子を対象とするファッション誌『ラファーファ』のライセンスブランドで、18年秋冬からスタート。単にサイズが大きいだけではなく、ファッションへの合わせやすさや履き心地も両立。「甲高幅広さん、足ぽっちゃりさんのかいわいでは誰もが知っているブランド」を目指している。
コンセプトは「入る靴から履きたい靴へ」。サイズは23~26.5センチを揃え、ワイズは4Eが基本だ。創業以来約65年の靴屋として培ったノウハウを生かし、プラスサイズに合う木型を作成。体重を支えるのに適した高機能インソールなども独自開発した。
デザインは、スタイルアップや華奢(きゃしゃ)に見えるバランスにこだわっている。パンプスに大きめのリボンをつけて足が小さく見えるようにしたり、インソールを細くして脱いだ時の靴がすっきり見えるようにするなど、細部にまで気を配っている。
販路は自社ECやECモールなどネットが軸だ。『ラファーファ』のモデルのおさむさんとあいまるさんをアンバサダーに起用し、SNSでの情報発信で認知を広げ、インスタグラムでのライブ配信や、顧客を招いた展示会などを開きコミュニケーションや結びつきを深めている。
大きいサイズのシューズ市場はカジュアルアイテムが多いが、同ブランドはパンプスやロングブーツなども揃える。秋冬はニーハイブーツが一番人気になるなど、きれいめアイテムまでカバーし支持を得ている。中心価格はパンプス3900~4900円、ブーツは5900~7900円。
「これまでは履きたくても履けない経験をしていた」お客も多い。一度購入して気に入ればリピート購入につながりやすく、LTV(顧客生涯価値)も高い。そのため東邦レマックで同ブランドを担当する中島寿美さんは「顧客の要望にはなるべく応えることを心掛けている」と話す。
インスタグラムではサイズへの疑問や、欲しい商品のリクエストなど多岐にわたる要望が届くが、すべてのコメントやDMに返信して、フォロワーに親身になって対応している。
今後は期間限定店などリアルの接点拡大に意欲を見せる。「アスリートやジェンダーフリーのファッションを好む男性にも広げていきたい」とする。
Bagikan Berita Ini
0 Response to "大きいサイズの「ラファーファシューズ」 「入る靴から履きたい靴へ」 - 繊研新聞"
Post a Comment