
「先輩の指導、仲間との研さん、後輩の応援のおかげ」。東京で6日行われたNHK全国学校音楽コンクール高校の部で全国の頂点に立った郡山。同じく日本一に輝いた全日本合唱コンクールとの2冠を達成した。新型コロナによるさまざまな制限を乗り越え、この日で引退となる3年生は最高のラストステージに喜びを爆発させた。「合唱王国」がまた一つ新たな歴史を刻んだ。
「時間が止まってほしいと思うほど、幸せな時間だった」。万感の思いを胸に最後のステージに臨んだ郡山の三瓶将史部長(3年)は充実した表情で語った。
自由曲に選んだのは、「無伴奏混声合唱組曲『雨よ降れ』」から「遠くへ」(谷川俊太郎作詞、三宅悠太作曲)。深遠な心の奥深さを神秘的なハーモニーに乗せて表現している曲だ。「先生、これやりたい」。部員は自らこの曲を選び、一つ一つつくり上げていった。佐藤朋子顧問は「一音一音、楽しんでいた。みんな本当に顔が晴れやかだった」と生徒たちをたたえた。
感染拡大の影響で練習時間は制限され、マスクをしたまま歌うことを余儀なくされた。昨年はNHK全国学校音楽コンクールも全日本合唱コンクール全国大会も中止。「昨年、先輩たちと過ごした時間が大きな糧となった」。三瓶部長は、悔しい思いをした先輩たちの思いを胸に全国の舞台に臨んだ。
演奏直後、客席からすさまじい拍手が巻き起こった。三瓶部長はコロナ禍による苦難を乗り越えたという経験が合唱王国の新たな力になると信じ、こう述べた。「例年とは違うことだらけの2年間だったが、最後の最後に今までのステージの様子が戻ってきたと感じる。後輩たちには、頑張れば最後には報われるということを知ってほしい」
「練習の成果」「努力に敬意」
郡山高の日本一を受け、鈴木淳一県教育長が「新型コロナの影響により、さまざまな制約を余儀なくされましたが、積み重ねてきた練習の成果が存分に発揮された素晴らしい結果であり、大変うれしく思います」、品川萬里郡山市長は「並々ならぬ努力に心から敬意を表します。皆さまのたゆまぬ努力と支えてこられた関係者の皆さまに心からお祝いと感謝を申し上げます」とそれぞれコメントした。
郡山、2冠に歓喜「幸せな時間」 合唱Nコン高校の部金賞 - 福島民友
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