転倒や交通事故などで起きる首の頚髄損傷について、群馬大学などの研究グループが、けがをしたあと24時間以内に手術をすれば、手足に生じるまひの回復が早まるという研究結果をまとめました。研究グループは早期の治療が広がることに期待しています。
これは、群馬大学大学院医学系研究科の筑田博隆教授と東京大学を中心とする研究グループがまとめました。
グループによりますと、転倒や交通事故などで起きる首の頚髄損傷は、高齢化に伴い急増していて、手足にまひが残ることが多く、介護の負担が課題になっているということです。
こうした状況を受けて、研究グループが患者70人を対象にけがをしたあと24時間以内に手術を行った人と、2週間以降に手術を行った人の回復状況を調査した結果、24時間以内に手術を行った人のほうがまひの回復が早まることがわかりました。
一方で、国内の現状では、けがのあと24時間以内に手術が行われるケースは全体の20%にとどまっているということです。
研究グループは「今回の研究結果を含めたガイドラインが今後つくられ、専門の施設で24時間以内の手術を行う早期の治療が広まることが期待される」としています。
首の頚髄損傷“24時間以内の手術でまひ回復早まる”群馬大など - NHK NEWS WEB
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