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岸田文雄首相との面会を終えた拉致被害者家族らは18日、記者会見に臨んだ。家族会が結成されて今年で24年。首相との面会は岸田氏で12人目となる。拉致問題が政府の「最重要課題」に掲げられて久しいが、進展はなく、家族からは被害者の奪還に向けた具体策の説明を求める声が相次いだ。
「家族に会いたい。再会できることを願っている」。この日、熊本県から久しぶりに東京都内を訪れた松木薫さん(68)=拉致当時(26)=の姉、斉藤文代さん(76)は、そう訴えた。
昨今の新型コロナウイルス禍で、全国に散らばる家族が一堂に会する機会も少なくなった。家族の高齢化は進み、被害者の親世代で存命なのは、横田めぐみさんの母、早紀江さん(85)と、有本恵子さんの父、明弘さん(93)の2人のみだ。
早紀江さんは「あまりにも長い時間、何がどう動いているのか分からない。被害者の様子も何も分からない」と不安を口にした。
これまで「『自分の子供、家族が拉致され、いまだに北朝鮮にとらわれたままだとしたら』と、私たちと同じ立場になって考えてほしい」と訴えてきた。その思いは、政府が取り組みを説明していないことへの不安や不満、焦燥感にもつながる。
水面下の交渉。機微に触れる内容の詳細を聞けるとは思っていないが、何をしているのかも分からないことが苦しい。政府を信じているから余計苦しい。
家族会代表の飯塚繁雄さんは「『やります、やります』ではなく、いつやるのか、どこまでやるのかを具体的に示してほしい」。早紀江さんら残る家族と思いを重ねる。そして、「外国にも、何をどうしてほしいのか、明確に伝えなくてはならない」と日本政府の主体的な行動を求めた。「結果」がすべて。残された時間はそう長くはない。(橘川玲奈)
時間は限られている 奪還の道筋「具体的に」 - 産経ニュース
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