
2021/09/19 06:01 ウェザーニュース
秋の肌は、夏のダメージに加え空気の乾燥などにより調子が悪くなりがちです。健康で美しい肌のための入浴法をお風呂のプロに教えていただきます。
「湯船につかると、体が心地よくあたたまり、疲れが取れると感じると思います。これは、お湯の温熱効果や水圧、浮力などの働きによるものです。体の調子に合わせて入浴温度や入浴時間を変えることで、より目的に合わせた効果が得られます。
秋は空気が乾燥するため、皮膚も乾燥しやすくなります。皮膚のバリア機能が低下し、水分の蒸散が増え、かゆみが生じることにもなります。肌への負担が少なく、健康促進や代謝を高めるなどメンテナンスに役立つ入浴法をご紹介しましょう」(チームお風呂博士)

「38~40℃は、体の活動性を下げてお休みモードにする副交感神経が優位になり、リラックスできる温度です。血管が拡張することで血行もよくなり、体の芯まで温まることができます」(チームお風呂博士)
熱めのお湯では、効果が違うのでしょうか。
「41℃を超える熱いお湯に浸かると、体を活動モードにする交感神経が優位となりやすく、また体への負担も大きくなってしまいます。さらに、熱めの湯は皮膚の角層のバリア機能や保湿成分を奪いやすいのです。入浴後の肌が乾燥しやすくなってしまいます」(チームお風呂博士)

「血行促進により代謝を高めるには、深部体温を高めることが必要です。ゆっくりお湯につかることによって、体の表面だけではなく、深部体温を上げることができます。深部体温を1℃上げるには10~20分ほどゆっくりつかることが必要です。
ただし、これ以上の長湯は、体温が高まりすぎてのぼせたり、体力を必要以上に消耗してしまいます。肌の乾燥を助長することにもつながります。メリットよりも、体への負担が大きいというデメリットの方が大きくなるため、おすすめしません」(チームお風呂博士)

「体を洗う際に、ゴシゴシ擦ると皮膚のバリア機能が失われてしまいます。やさしく洗うほかに、炭酸水素ナトリウム等の成分が配合された入溶剤で、入浴による清浄作用を高めることも有効な方法となります。
また、入浴直後の肌は、角質層に一時的に水分が入った状態ですが、その後急速に乾燥します。全身の皮膚を乾燥から守るためには、スキンケア系の入浴剤を使用するのも有効です。シャワーを使う場合は、お風呂を出る前にもう一度お湯につかりましょう。ボディ用のスキンケア剤を使用する際は、皮膚の水分が保持している間(入浴後10分以内)に行うのが良いでしょう」(チームお風呂博士)
冬にかけ乾燥する時季に入ります。日々の入浴タイムで夏のダメージをしっかり回復させて、きれいな肌を守っていきたいものです。






最適な湯温と時間は!? 夏疲れで弱った肌をケアするための入浴法 - ウェザーニュース
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