聖火 27日夕から鹿児島市リレー 帰宅時間帯 混雑回避へ早め下校 コース近くの学校 授業短縮､部活中止 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

　鹿児島市の中心市街地で２７日にある東京五輪聖火リレーは、平日の夕方から夜にかけての実施となる。帰宅時間と重なり混雑が予想されるため、コース近くにある学校や学習塾は、安全確保と新型コロナウイルス対策として、帰宅時間を早めたり送迎時の注意を促したりしている。

　市スポーツ課によると、ナポリ通りからウオーターフロントパークにかけてのコース周辺が交通規制の対象。早い地点は午後６時２０分から、遅い地点は同８時まで規制する。

　ランナーが校区内を走る甲東中学校（樋之口町）は聖火リレー当日、放課後の部活動を取りやめる。生徒と教職員に早めの帰宅を促し、規制開始前の午後５時半には学校を閉める。交通規制で帰宅時に迂回（うかい）しなければならない生徒も多く、慣れない道で事故に遭うのを防ぐためという。

　同校は「生徒の安全と３密対策に十分配慮し、一生に一度かもしれないイベント運営に協力したい」とする。

　鹿児島中央高校（加治屋町）は、授業を短縮して下校時間を通常より２時間早め、午後５時には全校生徒を下校させる。甲南高（上之園町）も、交通規制の影響を受ける生徒に早めの帰宅を求める。

　コースが目の前にある学習塾「ハイスクールＭＵＧＥＮ」（中央町）は、生徒の行き帰りと交通規制の時間が重なる。混雑の中で通えるか心配する塾生もおり、規制時間帯を避けた塾利用や人通りの多い場所での車送迎には注意するよう呼び掛けた。

　運営者の小牧聖さん（５６）は「どれくらいの人出があるのか想像もつかず心配はある。とにかく塾生の安全を最優先したい」と話した。

　市スポーツ課も全職員に対して、当日の混雑を避けるため、電子掲示板で徒歩などでの通勤を呼び掛け、残業はせず早めの退庁を要請している。

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