警察官、美容師、手話指導者、銀行員、スポーツ選手、医師…。「働く」をテーマにした六日掲載の記事を読んだ子どもたちから、思い思いの夢が書かれた作文が届きました。「生きていくお金をもらうため」「社会の発展を続けていくために必要」など、働く意味や目的に対するさまざまな意見も。「人の役に立つ」「生きがいを見つけたい」といった将来への熱い思いもあふれていました。
愛知県豊田市の挙母小学校の五年生はNIE(エヌアイイー)(教育に新聞を)活動の一環で意見文に取り組み、十五人が送ってくれた。熊本紗千さん(10)は共働きの両親の姿を見て「働きたい」と思ったという。二人とも朝早くから夜遅くまで働いていたり、難しい仕事を任されたりして大変そうだが、仕事の話をする時は笑顔だからだ。「私も仕事を楽しみたい」と望む。
六日の記事で紹介したジャーナリストの池上彰さんの「誰かの役に立って喜ばれる。それが仕事ではないか」との言葉に共感した児童も多かった。三宅史織さん(10)は職業体験をした時、上手にできて褒められてうれしかった経験も振り返り、「働くのは生活するためだけではない」との思いを強くした。
人工知能(AI(エーアイ))に人の仕事を任せることには、否定的な意見が目立った。高際里奈さん(11)は、人がやることが少なくなり、やりがいを感じられなくなることを問題視。山本紗輝さん(11)は、仕事がなくなって貧しくなる人も出ることを心配し、「人と人とのぬくもりなど、人がやってほしい仕事もある」と訴えた。
一方で、同県半田市の横川小学校五年の川口咲良さん(10)は記事を読み「AI(エーアイ)と人間が共同できるような仕事をしたい」と胸を膨らませた。将来の夢はパティシエ。人が愛情と気持ちを込めてスイーツを作り、AI(エーアイ)が袋を包むなど仕事を補助すればいいのでは、と考えている。保育士を志望している岐阜県瑞浪市の陶小学校六年の女子児童(12)は「AI(エーアイ)やロボットに負けないような保育士になれるよう、自分なりに頑張りたい」と意気込んだ。
学習への決意を新たにした児童も。横川小五年の杉浦健留君(10)は「お金のためだけにやりたくない仕事をするのはつらく、きっと長続きしない。一番大事なことは、その仕事が自分にとってやりがいがあるかどうかだ」と主張。「さまざまな知識を結びつけて運用していく力を身に付けるために、何事も一生懸命努力したい」とつづった。
愛知県江南市の小学六年の女子児童(11)の就きたい職業は樹木医。庭師をしている祖父の仕事ぶりを見て、自然に関する仕事がしたいと思ったそうだ。学校で学んだSDGs(エスディージーズ)(国連が提唱する持続可能な開発目標)のうち「陸の豊かさも守ろう」の呼び掛けにも背中を押された。「樹木医になって、木を元気にし、自然を豊かにしたい」と思いを巡らせる。
◆意義ある 夢への努力
大手進学塾「栄光ゼミナール」(東京)が9月、小中高生の保護者939人に聞いた調査では、将来就きたい職業がある中高生の77.2%が「就きたい職業のために努力していることがある」と答えました。小学生でも7割を超えています。将来の夢を持つことは、努力につながります。夢への努力は何かしら意義があります。人生の先輩として、皆さんにそう伝えたいです。 (佐橋大)
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